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横歩取り・4五角定跡の変化手順

横歩取りは面白い。一般的にアマチュアにはあまり人気がないようだが、序盤から激しい展開になりやすく、緊張感を持って戦えるところが魅力である。ぜひもっと広まってほしいと個人的には思っている。

今日は後手が△4五角戦法を使ってきたときの局面を取り上げたい。第1図は△4五桂と跳ねてきたところ。通常は△5四香とするところで、珍しい手だが、研究の一手があった。

第1図

第1図より ▲3九角(第2図)

第2図

この▲3九角が研究の一手だった。実はこの手を2度指していて、いずれも勝っている。一見変な手だが、2八の銀に紐をつけながら5七の地点をカバーしている。対して△5四香なら▲5六歩、△同香、▲5八歩で受かっている。また△5七桂成と突っ込んできても▲同角、△5六香、▲5八歩くらいで先手がいいと思う。小駒が手に入ると、先手からも後手玉に迫りやすくなる。

ちなみに▲6六馬はオススメできない。将来後手から△5七銀と打たれる変化で、馬取りなってしまう恐れがある。持ち駒の角を使ってしまったほうが手堅くてよさそうだ。

実はこの局面、将棋世界の最新号で飯島栄治七段が講座の中で取り上げていた。その講座では第1図から▲6八玉で優勢という解説だった。確かにこちらの方が自然で、しっかりした受けなのかもしれない。

いずれにしても、横歩取りはしっかり研究を用意しておけば、それを勝利に結びつけやすいのである。また、自分でいろいろと創意工夫して新しい手を編み出していく楽しみもある。ぜひ一度指してみていただきたい。




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ソフトとの戦い

第2回電王戦もあと2週間に迫ってきたが、コンピュータに勝てば100万円という企画が佳境を迎えている。明日10日が最終日だが、先週の時点で3名の方がGPS将棋に見事勝利し、100万円を獲得している。

ちらっと様子を見たのだが、アマチュアの方の意欲が凄まじい。コンピュータソフトへの専用の対策をかなり研究してきている人もおり、GPS将棋を苦しめている。また、プロとは違いアマは気楽なので、人間の側がノータイムで指し、ソフトが先に時間を使い切るような場面も多く、なかなか新鮮な光景である。

ただ、私自信はあまり参加しようとは思わなかった。ソフト対策は悪いことではないが、あまりにもプログラムの欠陥ばかりを探すようなことをしてしまうと、それは本来の将棋からはかけ離れてしまうのではないだろうか。自分は将棋というのは、自己表現のようなものだと思っている。だから自分の指したい手、自分の信じた手を堂々と指すのが一番だと思う。それではコンピュータには勝てないのだろうが、無理して張り合わなくてもいいのではないかというのが自分の考えである。

個人的には、少し弱めのプログラムの方が好ましい気がする。そこそこ手応えがあって、勝ったら充実感を味わえる。そして上達の手助けとなる。そういうプログラムを開発していただけたら、ありがたいな、と思います。




長考することの意味

先日のA級順位戦最終局、郷田真隆棋王-渡辺明竜王戦で郷田棋王が大長考したことが話題となった。第1図の局面から193分もの考慮時間を使って、△2二玉と指したのである。

第1図

193分と言われてもピンとこないが、わかりやすく言うと3時間13分である。ちなみに順位戦の持ち時間は6時間。つまり、郷田棋王は第1図からのたったの一手のために、持ち時間の半分以上を費やしたのである。

大長考というのは一般的に不利な側がすることが多い。手がなくて困っているという場合である。“大長考に好手なし”などと揶揄する人もいるくらいである。合理的な考え方をする若手棋士ならば、こんな時間の使い方はまずしないだろう。

だが、息長く活躍している棋士を見てみると、時間を使ってよく考える棋士が多い。代表的なのは羽生世代である。羽生善治三冠は序盤から長考して構想を練るタイプだし、佐藤康光九段は時間を目一杯使う棋士で、いつも一分将棋になっている。森内俊之名人も序盤は割と早指しだが、勝負どころでは腰を落として時間を使っている。

こうして考えると、時間をかけて考えるということと、息長く活躍するということには凄く関連性があるように思える。羽生世代が40代になっても一線で活躍しているのは、若い頃から時間を使って必死に考え続けてきた積み重ねがあるからではないか。

もちろん、長考しても悪手を指してしまったり、時間の切迫により負けてしまうこともあるだろう。だが、そこで考えたことの積み重ねがその棋士の財産となり、将来的には必ずプラスになっていくのだと思う。




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プロフィール

gyan

Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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