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米長玉で勝つ

有名な手筋に米長玉というものがある。故・米長邦雄永世棋聖が編み出した手法で、終盤の勝負どころで8八の玉を9八に逃げ、手をかせぐというものである。私の実戦でこの米長玉が実現して勝った将棋があるので紹介したい。

第1図

第1図は4七のとを△5七とと寄せたところ。この手が次に△7九竜からの詰めろとなっている。いっぽう後手玉はまだ詰めろではない。先手は横に利く駒を持っていないのが痛い。普通に指せば一手負けの局面である。

だが、ここで起死回生の一手がある。みなさんももうお分かりでしょう。

第1図以下 ▲9八玉(第2図)

第2図

これで先手が勝ちになっている。後手が詰めろを続けるには△7九竜、▲同金、△同飛成と突っ込んでくるしかないが、先手に飛車を渡すため▲8二飛で詰まされてしまう。しかし他の手では詰めろがかからない。なお、第1図では▲9六歩などでも勝てるかもしれないが、▲9八玉のほうが明快である。

第2図以下、△9四歩、▲8二銀、△8四歩、▲7三成桂・・・と進んでなんとか勝つことができた。米長玉の効果は絶大である。

この局面は創作された次の一手のように見えるかもしれないが、実際の対局で本当に現れたものである。手筋というのは、実戦に現れることも多く、われわれの想像以上に力を発揮する。ぜひともマスターして、実戦で活用したいものである。




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未完の大器・阿部光瑠四段について

電王戦出場、それもトップバッターということで俄然注目を集めているのが阿部光瑠(こうる)四段だ。青森出身の18歳の若手棋士である。

インタビューを聞いた感じでは、まだ青森訛りも抜けておらず、飾らない素朴な少年という感じである。だが改めて調べてみると、かなりすごい経歴である。11歳で6級で奨励会に入会すると、2年半後の14歳のときには三段リーグ入りを果たしている。そして三段リーグもわずか2年で突破し、16歳で四段となっている。

16歳で四段というのは大変な記録で、現行の三段リーグができてからは、渡辺明竜王、佐々木勇気四段に次ぐ、三番目の年少記録だという。相当なスピード出世である。豊かな才能の持ち主であるのは間違いない。

プロ入りしてちょうど2年。まだそれほどインパクトのある活躍はない。だが、一度だけ将棋ファンをあっと言わせた将棋があった。朝日オープンで森内俊之名人に勝利した対局である。現役の名人に勝利し、しかも内容が素晴らしかった。四間飛車に対して左美濃から5筋の位を取るというスケールの大きな構想で、終始攻め続けて名人を圧倒したのだ。快勝と言っていい内容だった。

まだ経験が浅いため、安定感に欠けるところが欠点である。だが、そこもまた魅力である。まさに未完の大器なのだ。阿部四段にはタイトルを取ってもおかしくないような雰囲気がある。これからどのくらい伸びるのか、楽しみな棋士である。

電王戦に関して阿部四段は、特別な対策はせず、普通に戦いたいと述べている。阿部四段の才能あふれる将棋で、ぜひコンピュータソフトを打ち破ってもらいたいと期待している。




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Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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