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森内名人、完璧な防衛!

第71期名人戦第5局は後手番の森内俊之名人が羽生善治三冠を破り、4勝1敗で見事に防衛を果たした。

第1図

この将棋も初日の時点ですでに形勢が開いていたように思う。第1図での羽生三冠の封じ手は▲3六銀であった。だがこれは粘りにいったような印象である。本来ならもっと先手がガンガン攻めるべき将棋であり、不本意な進行であっただろう。

それにしてもこのシリーズの森内名人は強かった。序盤の意欲的な工夫で作戦勝ちを収め、そして手堅い指し回しで一切逆転のチャンスを与えなかった。勝った4局はいずれも完勝と言っていい内容だった。

これで3連覇で通算8期目の名人位となる。42歳にしてますますパワーアップしているのではないだろうか。本当に素晴らしい名人である。





矢倉の急所〈2〉 (最強将棋21)




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名人戦第5局、攻めが繋がるか?

第71期名人戦第5局、羽生善治三冠-森内俊之名人は第1図の局面で封じ手となった。

第1図

羽生三冠は封じ手時刻になってもなかなか封じず、さらに12分ほど考えてからの封じ手となった。表情を見ていると少し迷っているようにも見えたが、どうだろうか。

ここは攻めが繋がるか切れるかの瀬戸際で、すでに勝負どころである。自然な手は▲1四銀だが、時間を使っていたところを見ると▲3六銀のような変化を考えていたのだろうか。羽生三冠の選択に注目が集まる。






トライルールには反対

現行の持将棋の規定には多少の曖昧さが残されている。それを解決するために一部で提案されているのがトライルールというアイディア。これは自分の玉が5一(5九)にたどり着けば勝ちというものである。

だがこれには断固として反対したい。そもそも入玉というのは玉が追いかけられて仕方なく逃げ出したものである。それが5一に入ればいきなり勝ちというのは理解しがたいものがある。

また、例えば相手の玉を自陣の5九まで追いかけて詰ます順があったとする。ところが5九に入られた時点でトライとなり負けとなってしまうのである。本来なら勝ちの局面が一瞬で負けになってしまう。実に不合理なルールである。

現行のルールはそれなりに納得できる。駒の損得というのは将棋の形勢判断において重要な要素の一つである。駒数で判定するというのは妥当であり、決しておかしなルールではない。

余談だがトライルールを採用するとコンピュータ将棋がますます強くなるだろう。特定の地点に入るという明確な目標ができるため、圧倒的な強さを発揮すると思われる。ただ人間同士の対局では必要ないルールだろう。





行方尚史八段がタイトル戦に初挑戦!!

王位戦の挑戦者決定戦の佐藤康光九段-行方尚史八段は大熱戦の末、143手にて行方八段が勝ち、見事に挑戦者となった。

第1図は先手が寄せに出たところ。だがここから佐藤九段の粘りがすごい。

第1図

第1図より △4一金 ▲6一角 △4三角 ▲同角成 △同銀 ▲3四歩 △3九飛(第2図)

風前の灯に見えた後手玉だが、△4一金~△4三角としぶとく受けて、決め手を与えない。当然ながら一流棋士は受けが強く、容易には崩れない。そして△3九飛と反撃に転じる。このあたりは後手が持ち直したようにも見えたのだが。

第2図

数手進んだ第3図。ここで先手が決め手を放つ。

第3図

第3図より ▲4五銀 △4四歩 ▲4三角成 △同玉 ▲5四銀 △同玉 ▲5八飛(第4図)

遊び駒の銀を使う▲4五銀が気づきづらい好手だった。そして最後の▲5八飛が華麗な決め手となった。以下後手玉を即詰みに討ち取り、行方八段が大きな勝利をあげた。

第4図

行方八段は39歳、プロ入り20年目でのタイトル戦初出場である。以前から才能は高く評価されてきたが、なかなか結果を残せなかった。だがここ一年の成績は素晴らしい。タイトル戦での戦いぶりが楽しみだ。





将棋界とテレビ

将棋とインターネットは非常に相性がいい。現在ではタイトル戦の中継も充実しているし、ニコニコ動画では大変な盛り上がりを見ている。新たな将棋ブームを巻き起こしていると言ってもいい状況である。

一方、最近ではテレビでも将棋界が取り上げられる機会が増えてきた。だが内容的に本当に価値のあるものは少ないと感じる。

例えば電王戦に関する特集をいろいろ見たが、特に民放のものは的外れなものが多かった。「1秒間で2億手読む」などと数字ばかりを強調したり、あるいは塚田九段が涙している場面ばかりを流したりして、肝心の本質的な部分には全く触れていないのだ。あまりにも内容のない取り上げられ方であった。しっかりしていたのはNHKだけである。

今度の日曜日の情熱大陸で、里見香奈女流五冠が取り上げられるようだ。ぜひ深い内容であってほしいのだが、どうなるだろうか。





山崎隆之七段の構想力

先日のNHK杯佐藤天彦七段-山崎隆之七段戦は面白かった。若手同士の白熱の好対局であったが、序盤の山崎七段の指し方が上手かった。

第1図

第1図は後手が△5三銀と急戦を匂わせたために先手も対抗して▲5七銀と上がったところ。銀には銀で対抗するのは基本的な受け方であるが・・・。ここから後手は持久戦模様に切り替える。

第2図

第2図となってみると、先手は5七銀型が損な形になっている。通常は銀が3七にいて▲3五歩から角を捌くところである。ところが5七銀型のために角を使いづらくなっているのだ。ここでは後手がやや作戦勝ちだと思う。

結果的に敗れてしまったが、山崎七段の構想力が光った一局だった。





逆転のメカニズム (マイナビ将棋BOOKS)




いちご囲いとは?

自分は聞いたことがなかったが、いちご囲いと呼ばれる囲いがあるらしい。

第1図

第1図は95年の竜王戦第5局(佐藤前竜王-羽生竜王)。この両者のような囲いをいちご囲いと言うようだ。

自分は20年以上将棋をやっているが初めて聞いた名前である。観戦記などでもこの名称が使われたことはほとんどないのではないだろうか。少なくとも自分は見たことがない。





羽生の法則3 玉の囲い方・仕掛け (将棋連盟文庫)




事前のソフト貸出の是非は?

一部の棋士やファンの間で議論となっているのが、電王戦の対局前にプログラマー側が棋士にソフトを貸し出すべきかどうかという点である。

個人的には貸し出す必要はないと思っている。市販されているソフトと指すだけでも、ある程度コンピュータ将棋全般の特徴はわかる。それで充分ではないだろうか。どうしても相手の棋風を知りたければ、コンピュータ選手権での棋譜を調べるなどすればよい訳である。

例えばベテランと新人が戦うときに、当然ながら新人はまだ公式戦の局数が少ないため、相手としては手の内がわからないまま戦うこととなる。だがこのような状況がずるいという声は一度も聞いたことがない。新人がわざわざ手の内を教える必要はないのだ。

自分のようなアマチュアからすると、大会や道場で知らない人と対戦することも日常茶飯事である。初見の相手にどう対応するかというのも、将棋の醍醐味の一つではないだろうか。





われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る




81道場に登録した。

普段は将棋倶楽部24でばかり指していたのだが、ちょっと気が向いたので、81道場に登録してみた。

81Dojo(81道場) http://81dojo.com/jp/

自分が気にいったのは、戦型の採用率や勝率などを自動的に集計してくれる仕組みである。将棋倶楽部24はただ棋譜が保存されるだけだが、81道場ではそれらをデータとして活用できるのである。一歩進んだ機能といえる。

他にもいろいろと便利な機能があるようなのだが、まだ詳しくは理解していない。少しずつ覚えていこうかと思う。

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ステチェンスカさん、女流棋士を目指す!

将棋、外国人女性が研修会受験 女流プロ目指す (47NEWS)
http://www.47news.jp/news/2013/05/post_20130523180636.html

ポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさんが研修会を受験し、女流プロを目指すということである。研修会でC1クラスまで上がれば、女流3級の資格を得られる。

ステチェンスカさんはすでに公式戦で2勝をあげているように、現状でもかなりの実力である。だが、高いレベルでの対局経験がまだまだ不足しているように思う。研究会で切磋琢磨することで、一気に実力が伸びるのではないだろうか。どこまで強くなるのか楽しみである。





女流2級への道

4月に女流3級になったばかりの17歳の北村桂香女流が、早くも女流2級昇級へあと一歩と迫っている。制度が少しわかりづらいが、女流3級は2年間の期限付きでプロ棋戦に出られるという立場であり、正式なプロと呼べるかどうかは微妙なところである。この間に一定の成績を残すと女流2級となり、正式な女流プロとなれる。

ちなみに女流2級への昇級規定を見ると、



1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る。
2年間で参加公式棋戦数の4分の3以上の勝星を得る。
「女流棋士昇段級規定」の女流1級に該当した場合。



となっている。

女流棋戦は現在7つあるが、そのうち一つは選抜棋士によるトーナメントであるため、北村女流は選出されないと予想される。よって参加棋戦はおそらく6つとなるだろう。よって1年間で6勝をあげればいい訳である。

北村女流はここまで5勝1敗と好成績で、あと1勝で早くも基準に到達する。達成も時間の問題だろう。

デビューしてすぐに好成績を残せるのは実力の証である。近いうちにタイトル争いにも絡んでくるのではないだろうか。





不思議な戦法・ダイレクト向い飛車

ダイレクト向い飛車という戦法がある。第1図は今年の王将戦第2局(渡辺明竜王-佐藤康光王将)であるが、通常後手は▲6五角の筋を警戒して、一旦△4二飛としてから改めて△2二飛とするものである。

それを省略して、一手で△2二飛とするのがこの戦法である。要は一手得を狙っているのである。

第1図

改めて考えてみると、この戦法は後手から角交換しており一手損している。だからこの後一手得したとしても、手損がなくなったにすぎない。なんとも不思議な戦い方である。

リスクが大きい割に得が少ないような気もするのだが、多くのプロが指しているだけに、魅力のある戦法なのだろう。





ダイレクト向かい飛車徹底ガイド (マイナビ将棋BOOKS)




森内名人、圧巻の強さで3勝目!

名人戦第4局は先手の森内俊之名人が圧勝、3勝1敗とし、名人位防衛に早くも王手をかけた。

第1図

第1図は封じ手の局面。ここから△3五同歩、▲同角、△6四角、▲4六角と進んだ。だがこれでは後手だけが飛車先の歩を伸ばしておらず、明らかに手が遅れている。はっきり先手が指しやすいようだ。

後手としては何か変化したかったのだろうが、その手段がなかった。推測だが、森内名人の駒組の手順が巧みで、仕掛けの隙がないのであろう。表面にはあらわれない森内名人の強さである。

ここから先手は自然な指し手を続けて圧勝となった。このシリーズ、森内名人の強さばかりが目立つ。40代に突入して、更に強さを増している印象である。第5局で一気に防衛を決める可能性も出てきた。





読むだけで身につく森内流終盤の技法




里見女流、初防衛へ王手

第24期女流王位戦第3局は里見香奈女流王位が甲斐智美女流四段を下し2勝目をあげ、初防衛へ王手をかけた。

第1図

本局は両者の対戦では珍しい相居飛車となった。図の▲5四角が好手だった。次に▲2八飛と角を捕獲する手を見ている。この手を境にペースをつかんだ里見女流王位の快勝となった。

第4局は6月5日に行われる。このまま防衛を決めるのか、最終局までもつれ込むのか、注目である。





女流名人倉敷藤花里見香奈 好きな道なら楽しく歩け




羽生三冠、封じ手の大長考

第71期名人戦第4局は相矢倉の進行となった。第1図が封じ手の局面。

第1図

この封じ手の局面で羽生善治三冠がおよそ2時間半ほどの大長考をしている。素人目には△3五同歩と取る一手に見える。ではどうしてこれほどの大長考になったのだろうか。少し理由を考えてみた。

1 ここではすでに作戦負けで、困っている。
2 あまり先まで局面を進めたくなかった。
3 直前の▲3五歩では▲7八金と読んでおり、意表をつかれた。

1の理由はありえないだろう。まだまだこれからの将棋であり、後手が悪いようには見えない。個人的には3の理由ではないかと推測する。▲8八玉と入ったのに▲7八金としないのはやや不自然であり、意表をつかれたのだろう。ここで上手く指せば、後手が作戦勝ちできると考えているのかもしれない。





将棋上達法8・大会に参加する

これまでいろいろな上達法を書いてきたが、ただ漠然と強くなるだけでは達成感がなく面白くない。そこで大会に参加することをおすすめしたい。

大会は多くの愛好家が集まる場所で、いわば日頃の勉強の成果を披露する場である。大会を目指すことで、普段の勉強にも身が入るのではないだろうか。

当然ながら大会の参加者は強い人が多く、本気度も高い。普段の遊びの対局よりも数倍厳しい将棋になる。また、持ち時間等の条件もある。始めは自分の力を出し切るのは難しいだろう。

また大会では普段は感じないプレッシャーが襲ってくる。強い人でも緊張から弱気になってしまうことが頻繁に起こる。大会は精神力の勝負だとも言える。

大会で結果を残すのは困難で、なかなか思い通りには勝てないだろう。だが、厳しい状況で対局することによって課題がたくさん見つかる。それを少しずつ克服していくことが大事なのだ。

これは自分の話だが、数年前に北海道のとある大会で優勝したことがある。そのことが自信となり、それ以降、堂々と自分らしい将棋を指せるようになった。

大会で勝つことは本当に大きな喜びであり、その後の将棋人生を変えるほどの素晴らしいものである。ぜひ前向きな気持ちで参加していただきたい。

前回の記事




新・アマ将棋日本一になる法




明日から第4局!

明日から第71期名人戦第4局が行われる。ここまで森内俊之名人の2勝1敗という成績となっている。

本局は後手番の羽生善治三冠の作戦が注目される。おそらく横歩取りを用いるのではないか。ここ一番で使ってきた得意戦法である。昨年の第5局は負けたものの、途中まで優勢な将棋であった。そのときのリベンジを考えているかもしれない。

羽生三冠は竜王戦の決勝トーナメント進出を決めるなど、他棋戦でも調子を上げてきた。この第4局でも好調な羽生三冠が見られそうだ。





7月にマイナビOPチャレンジマッチ開催!

7月13日に第7期マイナビ女子オープンのチャレンジマッチが行われる。ここを勝ち抜くと8月の一斉予選へと駒を進めることができる。

開催要項 http://mynavi-open.jp/news/news130515.html

これを読んで驚いたのが、参加料が無料というところ。通常、アマチュアの大会でも多少の参加料がかかる。これは大変な大盤振る舞いである。女性へ将棋をもっと広めたいとの主催者側の熱意が伝わってくるようである。

プロの女流棋士はほとんどが一斉予選からの登場だが、成績の振るわない何名かはこのチャレンジマッチから登場し、アマチュアと対戦しなくてはならない。まさに弱肉強食の世界である。過酷なようだが、この厳しさこそが将棋の魅力であろう。アマチュアの勢いとプロの意地のぶつかり合いが見ものである。

前期はLPSA所属棋士によるボイコットという大変残念な出来事があった。それだけに今期は情熱のある選手達の活躍に期待したい。





残念な不出場

昨日の女流王座戦1次予選は大変盛り上がった。ただ一つ残念なのが、LPSA3級の渡部愛さんが不参加だったことである。

連盟からプロ資格を認められていないものの、3月、4月に行われたアマチュア予選に参加しそこで勝ち抜けば、1次予選に出場できたのである。自らの意思と実力で掴み取るチャンスだったのだ。だが実際には参加しなかった。

おそらくはアマチュア扱いを認めたくないLPSAの理事が参加にストップをかけたのだろう。そのためせっかくの貴重な機会を手放してしまったのである。

プロ資格を認めさせたいなら、とにかく土俵に上がって結果を残し続けるしかないのである。ボイコット騒動で注目度が高まっていただけに、なおさら出場すべきであっただろう。そこで強さを示せばファンの印象も少しは変わったかもしれない。

LPSAは今度のマイナビ女子オープンに所属棋士を一切出場させないという。愚の骨頂である。例えば男性棋士が「自分は竜王戦には出ません」と言うようなもので、許されることではない。プロにとって公式戦は義務である。それを拒否する団体に未来はない。





将棋上達法7・強い人に教わる

前回の記事でライバルが大事と書いたが、同じレベル同士で繰り返し対局していると、いつもワンパターンの将棋になってしまうことがある。

そうなると実力が伸び悩んでしまう恐れがある。そこから抜け出すためには強い人に教えてもらうに限る。

教わるといっても、ただ対局するだけでは意味がない。感想戦でいろいろ質問して、多くのことを吸収することが大切である。

自分が当然だと思って指した手でも、強い人から見たら筋が悪かったり、もっと別のいい手があったりする。そういうことは自分ではなかなか気づけない。

強い人に教えてもらうことによって、それまで知らなかったことに気づくことができる。それが自分の成長につながるのである。

感想戦では中終盤を中心に教わってほしい。「ここでは自信がなかった」というような対局心理を教えてもらうことが大切なのである。

表面的な指し手だけでなく、思考法や感覚といったものを肌で感じることができる。それによって自分の大局観が磨かれるのである。

前回の記事 続き




上達するヒント (最強将棋レクチャーブックス(3))




アマチュア勢が大躍進!

第3期リコー杯女流王座戦の1次予選一斉対局が終了し、1回戦を勝ったカロリーナ・ステチェンスカさんは決勝で山口恵梨子女流初段に敗れ、1次予選通過はならなかった。とはいえ、2年連続で勝利をあげたのは立派な成績である。

敗れた山口戦も随所に粘り強い指し回しを見せていた。昨年よりも一段と強くなった印象である。来年もぜひ挑戦していただきたい。

今回はアマチュアの大躍進が印象的であった。山根ことみアマと石本さくらアマが2勝をあげ、2次予選進出をはたしている。快挙と言っていいだろう。

山根アマは室谷由紀女流初段に激しく攻め立てられ苦戦に陥ったが逆転勝利。終盤の粘りが光った一局であった。石本アマはタイトル挑戦中の甲斐智美女流四段と対戦。石田流から厳しい攻めを連発し、見事に寄せきって大金星をあげている。

2次予選も強敵との戦いが待っているが、2人の活躍が楽しみである。





女流王座戦1次予選始まる

第3期女流王座戦の1次予選一斉対局が始まった。注目のポーランド出身のカロリーナ・ステチェンスカさんは鹿野圭生女流二段に快勝、これで通算2度目のプロ棋戦での勝利となった。

第1図

第1図は後手が△5二銀と弾いたところ。ここからの指し手のセンスが素晴らしい。

第1図より ▲6二歩 △5一金 ▲5二馬 △同金 ▲6一歩成

▲6二歩からの巧みな手順でと金を作ることに成功した。以下は手厚く寄せて快勝している。4八に龍を引きつけているあたりを見ても、息の長い指し回しが得意なようである。

午後からは強敵の山口恵梨子女流初段と対戦する。これに勝てば2次予選進出の快挙となるが、どうなるだろうか。


もう1局、和田あきアマ-竹俣紅女流2級も素晴らしい将棋であった。

第2図

第2図は横歩取りの本格的な駒組である。まだ10代の若い2人がこのような将棋を指すことは非常に喜ばしい。将棋の質が少しずつ男性棋士に近づいてきている証である。

結果は竹俣女流2級の快勝となった。続く2回戦の中村桃子女流初段戦も楽しみである。





将棋上達法6・ライバルと競い合う

強い人に教わるのも大事だが、あまりにも自分ばかり負けていてはやる気をなくしてしまう。逆に弱い人に勝ちまくっても、決して自分の成長にはつながらない。

そこで自分と同じか少し強いくらいのライバルを見つけてほしい。その人と競い合っていくことで、楽しみながら成長できるのではないだろうか。

プロでは「島研」があまりに有名である。羽生三冠と森内名人、佐藤九段が同じ研究会で刺激を与え合いながら成長していき、全員がタイトルを取るまでに成長したのだ。

ライバルに負けるととても悔しい。だがそこで「今度こそは勝ってやる」と思う気持ちが出てくる。その気持ちが大事。どうしても勝ちたいとなると、必死になって考えるものである。それが上達につながるのだ。負けず嫌いな人ほど強くなるのである。

ただしアマチュアの場合はライバルを蹴落とすという感じではなく、互いに成長しあえるような関係性がベストである。相手が強くなってくれれば、それに引っ張られて自分も強くなれるという考え方である。

前回の記事 続き




島研ノート 心の鍛え方




明日は女流王座戦 一次予選

明日は第3期リコー杯女流王座戦の一次予選一斉対局が行われる。注目はなんといってもポーランドから参加するカロリーナ・ステチェンスカさんである。

ステチェンスカさんといえば昨年、高群佐知子女流三段を破る快挙を達成したことは記憶に新しい。非常に筋がよく、寄せの鋭い棋風である。今年は鹿野圭生女流二段と対戦するが、再び勝利を収めることができるだろうか。

女流棋界は若手プロやアマのレベルが年々上がってきている。この一斉対局の中から、台風の目となる人が現れるかもしれない。





将棋上達法5・テーマを持って指す

実戦を指すことは上達に必要だが、いい加減な気持ちで指していては上達できない。大事なのは事前にしっかりと研究して、テーマを持って対局に臨むことである。

テーマはどんなものでも構わない。例えば「相矢倉のスズメ刺しを一度指してみよう」という風に決めておいて、ある程度研究した上で対局するのだ。

すると大抵はうまくいかず問題点が出てくる。それを対局後に反省して少しずつ改善していく。「予習」と「復習」の繰り返しである。

テーマを持つことで、定跡の勉強にもメリハリが生まれてやる気が出るし、実戦でも新鮮な気持ちで指せる。前向きな気持ちで取り組めるようになるのではないだろうか。

テーマを持つというのは目的意識を持って取り組むということである。そのような意識をしっかりと持っていれば、ぐんぐんと上達していくはずである。

前回の記事 続き




将棋・序盤完全ガイド 振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)




珍しい連続昇段

大石直嗣(ただし)五段が昨日の竜王戦に勝ち、六段昇段を果たした。この昇段、2ヶ月連続での昇段という非常に珍しい出来事であった。

実は大石六段は今期始めの段階ではまだ四段だったのである。4月22日にプロ入り以降100勝をあげ規定により五段に昇段を果たしたばかりである。

そして5月15日に竜王戦5組の対局で勝利し4組への昇級を決めた。これで竜王戦2年連続での昇級となり、規定により六段への昇段となったのだ。

という訳で、わずか23日間で一気に2段階昇段というレアなケースとなったのである。

大石六段はまだ23歳ながら竜王戦の決勝トーナメントや王位リーグに何度も参加しており、隠れた実力者である。いきなり六段を名乗っても何ら違和感はない。これからのさらなる飛躍に期待したい。





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将棋上達法4・定跡を学ぶ

将棋の上達を目指す上で、定跡を学ぶことは非常に効果が高い。近年のタイトル保持者を見ても皆、研究家である。我流では勝てない時代なのだ。それはアマチュアでも同じである。強い人ほど定跡を深く勉強しているのだ。

定跡が役に立つのは何も序盤だけではない。定跡手順は多くのプロが長年に渡って作り上げてきた結晶であり、将棋のあらゆる要素が詰まっている。それを学ぶことで総合的な実力が身につくのだ。

また定跡手順を指しているうちは、どんな強豪が相手でも互角に戦えるし、相手が甘い手を指してきたら、すかさず作戦勝ちを収めることもできる。定跡形を指すことで格上に勝つチャンスが生まれるのだ。

勉強する上で注意したいのが、本を読むだけでは絶対に強くならないということである。本を読んだら実戦で試してもらいたい。もし手順を忘れていたり、あやふやだったとしたら、対局後にもう一度本で確認する。これを何度も繰り返すことで、段々と身についてくるのである。

大事なのは得意戦法をとにかく1つ持つことである。その戦法に関しては誰にも負けない、というくらいの気持ちで取り組んでほしい。それが自分にとっての大きな武器となる。その他の戦法は軽く触れておく程度で構わない。自信がついてきたら、少しづつ他の戦法も勉強し将棋の幅を広げていくとよいだろう。

前回の記事 続き





将棋・序盤完全ガイド 相居飛車編 (マイナビ将棋BOOKS)




将棋上達法3・詰め将棋を解く

前回は終盤力の強化というテーマを取り上げたが、その中でも詰め将棋は最も大事なトレーニングなので、改めて取り上げてみたい。

詰将棋はスポーツでいうとジョギングやストレッチのようなもの。基本的には毎日3題~5題くらいをコツコツと続けてもらいたい。1日たった3問でも1年続けば1000問解くことになる。とにかく毎日続けるのが大事である。

級位者のうちは手数の短いものを数多く解くことが重要である。基本はあくまで3~5手詰めである。有段になったら、少しずつ手数の長いものも解けるようになってくる。時間をかけて挑戦していってもらいたい。四段以上を目指す段階になったら、雑誌の投稿作品などの難解なものにチャレンジするのもよいだろう。

ここで強調したいのが、「いい作品」を解いてほしいということ。形がよくて、筋よく鮮やかに詰ますような作品が理想である。ここで、おすすめの本をいくつか紹介したい。

初心者向け
「1手詰めハンドブック」(浦野真彦)


級位者向け
「3手詰めハンドブック」(浦野真彦)


「脳トレ5手詰め」(北浜健介)


有段者向け
「塚田詰将棋代表作」(塚田正夫)


「詰将棋道場」(勝浦修)


高段者向け
「光速の詰将棋」(谷川浩司)


他にもいろいろな本が出版されているので、自分好みの本を探してみていただきたい。

人によっては答えをすぐ見てしまう人もいるが、自分はあまりおすすめしない。どうしても解らないときは、最初の1手だけ答えを見るなど工夫してもよいし、日をあらためて考えてもよい。なんとか自力で答えにたどり着いてほしい。

すぐ答えを見てしまうとサボり癖がついてしまい、考えるのが面倒になってしまう。そうなると逆効果である。将棋は忍耐力が問われるゲームである。大変かもしれないが、最後まで読み切るぞという気持ちが大事である。

前回の記事 続き




将棋上達法2・終盤力の強化

勝敗の行方を分けるのはなんといっても終盤である。序盤で多少作戦勝ちしても、終盤力がなければ、あっさり逆転されてしまう。終盤力の強化は欠かすことができないテーマである。

具体的に言うと、

1 囲い崩し
2 詰め将棋

この二つを学ぶことが大事である。

実戦でいきなり詰まそうとしても、相手玉がしっかり囲ってあると詰みに持ち込めない。だからまずは囲いを崩すことが大事なのである。そして囲いが崩れたら、相手玉を詰ますチャンスである。詰め将棋でトレーニングしておけば、実戦でもきっちり詰ますことができるだろう。

ここで具体例を見てみたい。

第1図

第1図は後手玉が美濃囲いに守られていて、すぐに詰ますことはできない。こういうときに、囲いの崩し方を知っておく必要がある。

第1図より ▲6二銀 △同金(第2図)

▲6二銀が急所の一手である。この手を知っていれば、美濃囲いを恐れることはない。逆に言うと、知っていなければなかなか美濃囲いを攻略できない。囲いの崩し方を勉強することは大事なのである。

囲い崩しを学ぶには「佐藤康光の実戦で使える囲いの急所」がおすすめ。他にもいろいろな本が出ているので、最低でもどれか1冊は買っておきたい。

佐藤康光の実戦で使える囲いの急所 (NHK将棋シリーズ )




さて、第2図は後手玉が弱体化しており、実は即詰みがある。初段程度あれば読み切れると思う。考えてみてほしい。

第2図

第2図より ▲7一銀 △9二玉 ▲9三香 △同玉 ▲8二銀打 △9二玉 ▲9一銀成 △9三玉 ▲8二銀不成 △同玉 ▲9二金(第3図)

第3図

手数で言うと11手詰めであったが、手順としては決して難しくない。9三に駒を捨てて8二から銀を打つのが寄せの基本である。実戦でも、このような手数は長いが簡単な詰みというのはよく生じる。詰め将棋でトレーニングをしておけば、確実に読み切ることができる。

逆転の5手詰 (将棋連盟文庫)




攻め方をマスターすると、実は受けの力も強くなる。相手がどう攻めてくるかわかるようになるから、それを防ぐことが可能になるのだ。だから囲い崩しと詰め将棋を勉強して、とにかく攻めの力を向上させてほしい。それが総合的な終盤力の強化につながるのだ。

前回の記事 続き




挑戦者決定戦は佐藤康-行方に

第54期王位戦の予選は紅組の行方尚史八段が松尾歩七段を破り5連勝、白組の佐藤康光九段も澤田真吾五段を破り5連勝とし、挑戦者決定戦に駒を進めた。

行方八段は実力者でありながら、タイトル戦の出場経験がまだない。だが前期はA級復帰を決めるなど絶好調である。今期の王位リーグでも充実ぶりを存分に発揮しており、タイトル戦初出場への絶好のチャンスだ。

一方の佐藤九段は王将を失ったばかりだが、瞬く間に立ち直りを見せている。王位戦は過去5度挑戦しながら、まだ獲得が一度もない。タイトル通算13期の強豪だけに、そろそろ王位も獲得してもらいたいところである。

澤田五段は順位戦に続きまたしても最終戦で涙を飲んだ。若手に挑戦してもらいたい気持ちもあったので、残念である。だが厳しいリーグで4勝1敗は立派であり、近い将来タイトル戦に出てくるのではないだろうか。





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gyan

Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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