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8月の予定

第54期王位戦 羽生善治王位(2勝)- 行方尚史八段(1勝)
 第4局 8/8(木)~ 8/9(金)
 第5局 8/27(火)~ 8/28(水)

第72期順位戦
 B級1組4回戦 8/1(木)
    5回戦 8/22(木)
 B級2組3回戦 8/1(木)
 C級1組3回戦 8/6(火)
 C級2組3回戦 8/27(火)

その他
マイナビ女子オープン 予選一斉対局 8/17(土)





将棋世界 2013年 09月号 [雑誌]




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里見香奈女流の男性棋戦への参加は?

現在、多くの男性棋戦において女流枠が設けられており、女流棋界で実績を残した者が出場できるような仕組みになっている。ところが里見香奈女流は奨励会を掛け持ちしているため、修行中の身ということで男性棋戦には参加できないことになっている。

しかしこのルールには疑問を感じる。里見女流は奨励会員であると同時に女流棋士であり、女流のタイトルを4つも保持しているのだ。名実ともに女流棋界の顔である。女流のトップとして堂々と出場させればよいと思う。

参加となれば本人にとってもプロ棋士と公式戦で指せるというかけがえのない経験を積むことができるし、将棋ファンにも里見女流が男性棋士に対しどのような戦いぶりを見せるか注目されるだろう。少なくともマイナスになるようなことは何一つないと思う。

里見女流の挑戦は多くのファンに注目されている。それだけにもう少し細かいルールについての議論があってもよいのではないだろうか。





女流名人倉敷藤花里見香奈 好きな道なら楽しく歩け




行方八段、一瞬の反撃で初勝利

第54期王位戦第3局は108手までで後手の行方尚史八段が羽生善治王位を破り、待望のタイトル戦初勝利をあげ1勝2敗とした。

本局の戦型は相矢倉の脇システム。途中までは羽生王位が有利と言われていたが、行方八段もしぶとい指し回しでチャンスを伺う。

第1図

第1図より △8七銀 ▲同金 △同歩成 ▲同玉 △8六歩 ▲7八玉 △6三飛 ▲同角成 △7七銀(第2図)

△8二飛と回るのは▲8三歩、△同飛、▲5四銀成くらいで後手が勝てないようだ。そこで行方八段はいきなり△8七銀と打ち込んでいった。以下飛車を切って△7七銀と必死の喰らいつき。ただしやや単調な攻め方で、先手が残していると思われたのだが。

第2図

以下精算して第3図。先手玉は広そうだが、行方八段が見事な寄せを見せる。

第3図

第3図より △8七金 ▲7六玉 △7四香 ▲7五歩 △8四桂 ▲8五玉 △5七角成(第4図)

俗手の△8七金が見えづらい決め手だった。おそらく羽生王位も見落としていたのだと思う。以下△5七角成まで、鮮やかに必死がかかった。第4図は△7五馬と△9四銀の二つの狙いが受からない。行方八段が切れ味鋭い寄せで、見事に1勝を返した。

第4図

本局は行方八段の持ち味が存分に発揮された一局だった。二日制にもそろそろ慣れてきたようで、調子を上げてきている。次局で一気にタイに持ち込めるだろうか。





よくわかる矢倉 (マイナビ将棋BOOKS)




歴史的快挙!里見香奈さんが奨励会二段に!

奨励会初段の里見香奈さんが昨日の例会で2連勝。直近の16局の成績が12勝4敗と昇段規定に到達したため、二段への昇段となった。女性で二段到達はもちろん史上初の快挙となる。

このところ勝率もよかったため可能性はあるとは思っていたが、こんなに早く決まるとは思わなかった。嬉しい誤算である。内容的にも安定感が増しているようで、これからの飛躍が楽しみ。

初段になったのが2012年1月で、それから約1年半での二段昇段。これはなかなか早い昇段ペースではないだろうか。21歳での到達は決して早いとは言えないが、まだまだ伸びるチャンスはある。

もちろん四段になってほしいが、まずはできるだけ早く三段リーグに入って欲しい。三段リーグは比べ物にならないほど厳しいが、得るものも大きい。今後の棋士人生に大きな影響を与えるのではないだろうか。

里見奨励会初段、女性として史上初の二段に昇段!
http://www.shogi.or.jp/topics/2013/07/post-787.html


将棋の里見、女性初の二段に
http://www.47news.jp/FN/201307/FN2013072901001846.html






女流名人倉敷藤花里見香奈 好きな道なら楽しく歩け




王位戦主催の新聞三社連合

長年王位戦を主催しているのが新聞三社連合。だが三社連合と聞いてもピンとこない人も多いと思う。

この三社連合というのは、北海道新聞、中日新聞、西日本新聞というブロック紙の三社が他紙に対抗するために1950年に創設されたものとのこと。王位戦は1960年に創設され、現在までで54期の実績を重ねている。

王位戦の主催としては東京新聞(中日新聞の系列)、神戸新聞、徳島新聞が加わり、6紙による主催という形となっている。

王位戦は夏の観光シーズンに全国各地を転戦するのが魅力だが、それは地方のブロック紙が主催となっていることが理由だろう。非常に魅力ある棋戦で、これからも長く続いてもらいたい。





盤上の攻防―将棋王位戦五十年




銀落ちのススメ

将棋ファンの間で駒落ち戦はイマイチ人気がない。だが棋力に差があっても互角に勝負ができるという優れたアイディアであり、もっと広まってほしいと考えている。

ではどうして人気がないのか考えてみると、平手戦と感覚が違いすぎるところがあげられると思う。

その一例として第1図を見ていただきたい。

第1図

第1図は二枚落ちで下手が「二歩突っ切り定跡」という有名な定跡を用いたところ。下手を持って指したことがある人ならわかると思うが、上手の中段玉がなかなか手ごわく、どう攻めたらいいのかわからないのだ。そして上手にジワジワと攻められ、と金を作られたり、大駒を取られてしまう。こういう展開になってしまうのが、駒落ち嫌いにつながっているのだと思う。

そもそも二枚落ちは上手側に金銀が4枚あり、守備力が非常に固い。下手が勝ち切るのは大変な手合いである。

そこで提案したいのが「銀落ち」である。

第2図

これなら上手の守りが薄いため、下手から割と自由に攻めやすいのではないだろうか。一方で上手も大駒を持っているため攻撃力がある。攻め合いの面白い将棋になるのではないだろうか。

また、上手の大駒を責めるという感覚も学ぶことができる。例えば棒銀で角頭を狙う・・・というような攻め方は平手にも応用できる。平手と似た感覚で指せるのも利点の一つである。

なぜ銀落ちが一般的でないのか理由はよくわからないが、二枚落ちよりは断然面白く、勉強になると思う。ぜひ一度試してみてください。





駒落ち新定跡―すべての駒落ちをひとつの戦法で戦う、新発想の定跡書! (スーパー将棋講座)




山崎ワールド全開!永瀬六段を下す

第26期竜王戦本戦トーナメントの山崎隆之七段-永瀬拓矢六段戦は山崎七段がらしさ全開の指し回しで圧勝、竜王挑戦に一歩近づいた。

第1図

まず第1図の後手陣が見たことのない構え。馬を引きつけて金銀7枚分の固さとはいえ、金銀が玉から離れていて不安な感じもする。通常穴熊は固さや遠さを重視するが、本局の山崎七段は手厚さを重視しており、穴熊としては珍しい指し方だ。

第2図

そして第2図。先手からの攻めを丁寧に封じながら、徐々に成駒を作っていく。この辺りではすでに入玉も視野に入れている。先手は駒の働きが悪く、攻めの糸口がなかなかつかめない。

投了図

そして△4二桂の局面で先手が投了。ここではもう後手の入玉を防げない。結局後手は第1図から攻めの手を1手も指さずに勝利を収めた。

若手の強豪を相手に快勝した山崎七段。次は準々決勝で郷田真隆九段との対戦となる。独創的な構想がどこまで通じるのか、楽しみな一戦となった。





逆転のメカニズム (マイナビ将棋BOOKS)


明日から王位戦第3局

第54期王位戦第3局が明日29日から行われる。ここまでのスコアは羽生善治王位が2勝、行方尚史八段はまだ勝ち星がない。行方八段としては早くも勝負どころとなる。

羽生王位はとにかくハードスケジュールだ。今月17日に棋聖を防衛したばかりだが、その後も竜王戦準決勝、達人戦準決勝、王位戦第2局、A級2回戦と重要な対局が続いている。だが羽生王位にとってはいつものことで、このくらいならさほど苦にはならないのかもしれない。

行方八段としてはとにかく1勝がほしい。1つ勝てばタイトル戦では流れが変わるということも充分にありうる。そのためにも第3局では結果にこだわった指し方をしてもらいたい。

中継サイト http://live.shogi.or.jp/oui/





羽生善治の将棋の教科書




「凌ぎの手筋200」(金子タカシ):棋書レビュー

「凌ぎの手筋200」
著者 金子タカシ
発売 2013年4月
出版 浅川書房
定価 1400円(税別)
評価 90点

凌ぎの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス)





内容
第1章 詰みを逃れる合駒テクニック
第2章 攻撃を考えた合駒テクニック
第3章 必死を逃れるしのぎテクニック
第4章 攻撃を考えたしのぎテクニック




有名な「寄せの手筋200」の著者による一冊で、こちらも名作。受けといっても序中盤の局面は一切なく、最終盤の本当にギリギリの詰む、詰まないといったところが題材となっている。それだけ勝敗に直結しやすく、勝率アップにつながりやすいのではないだろうか。

かつて大山康晴15世名人が「助からないと思っても助かっている」という言葉を好んでいたが、そのような感覚が少し理解できるのではないだろうか。実戦でいつもならすぐ負けてしまう局面でも、諦めずに凌ぎを考えることで、活路が開けてくる。そのような終盤での底力を磨くのに最適な一冊だと思う。

唯一の難点をあげると、やや難易度が高すぎるところだろう。級位者よりも、初段以上の人のトレーニングのための本という感じだろうか。もう少し級位者向けの問題があってもよかったと思う。




今期も羽生三冠が独走か?A級順位戦

羽生善治三冠が昨日のA級順位戦佐藤康光九段を破り、2連勝。相変わらずの強さを見せ、早くも独走になりそうな勢いだ。

佐藤戦は苦しい内容だったが最後に際どく競り勝っての勝利。164手という激戦だった。A級ではツキも味方につけているような印象がある。

2期前が9戦全勝、前期が8勝1敗と圧倒的な成績を収めており、今期の2勝も含めると合計で19勝1敗、勝率が.950。驚異的な数字としか言い様がない。

もし今期も挑戦者となれば3期連続となる。3期連続での名人挑戦というのはちょっと聞いたことがない。おそらく過去に例がないだろう。もちろん名人戦で敗れたために可能な記録であり本人はあまり嬉しくないだろうが、レベルの高いA級でこれだけ勝てるというのは最強者の証と言えるのではないだろうか。





羽生善治と現代 - だれにも見えない未来をつくる (中公文庫)




コンピュータ将棋・ssjと対局してみた

第2回電王戦も終わって一段落といったところだが、久しぶりにコンピュータ将棋のssjと指してみた。

http://www.geocities.jp/shogi_depot/index.html
こちらのサイトで無料で遊べます。

ssjは正直なところ、序盤はあまり上手くないという印象。だが中盤から強引な攻めを繰り出してくるので、結構怖いところはある。有段者といえども、油断はできない感じの実力ではないだろうか。

級位者の方は以前紹介したハム将棋(以前の記事はこちら)に勝てるようになったら、次はこちらに挑戦してもらいたい。レベルは1~5まで選べるので、幅広い棋力の方が楽しめるのではないだろうか。













第2回電王戦のすべて




達人戦・羽生善治‐加藤一二三戦

この前の日曜日に行われた、第21回達人戦準決勝の羽生善治三冠-加藤一二三九段戦は面白い内容だった。対局もよかったが、その後の感想戦の様子も見られて大変興味深かった。

NHK杯でもそうだが、感想戦は対局者の話す内容が難しく、視聴者にはわからない場合が多い。だが今回は解説の高橋道雄九段が丁寧に説明してくれ、わかりやすかった。この感想戦の解説というのは画期的であまり見たことがない。

途中からは羽生三冠がずっとよかったように見え、高橋九段もそのような解説であったが、加藤九段は自分が指せると思っていたようで、終始自信満々な様子だった。この自信こそが息長く現役生活を続ける秘訣なのだろうか。ともかく加藤九段の対局姿を見られるのは貴重で、このような機会を作ってもらったことに感謝したい。





羽生善治論 「天才」とは何か (角川oneテーマ21)




有名な角換わりの木村定跡とは

木村義雄14世名人が編み出したことで知られる木村定跡。ただし現代の公式戦では出現しないために、意外と知らない方も多いのではないだろうか。

この木村定跡とは、角換わり腰掛け銀の有名な先後同型の形から、互いに▲8八玉、△2二玉と入城した形の定跡のこと。第1図がその局面だが、実はこの局面、すでに先手が必勝なのだ。

第1図

第1図より ▲4五歩 △同歩 ▲3五歩 △4四銀 ▲7五歩 △同歩 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩 ▲2八飛 △6三角(第2図)

同型角換わりのおなじみの手順で攻める。1筋の突き捨てを入れていないのは、後からでも充分間に合うとの判断。後手玉が2二にいるので端攻めがより厳しくなっているのだ。

先手は2筋を交換した後、2八に引いておく。次に▲7四歩が狙い。対して△6三金とするのは4一に角を打ち込まれる筋があって、後手が不利。3一玉型ならこの角打ちがない。ここでも2二玉型が損になっている。△6三角と打つのは仕方がないところ。

第2図

第2図より ▲1五歩 △同歩 ▲1三歩 △同香 ▲2五桂 △1四香 ▲3四歩 △2四歩(第3図)

先手は1筋からの自然な端攻めを繰り出す。そして桂を2五に跳ねてから▲3四歩と取り込む。攻め駒が一方的に捌けてきた。後手は△2四歩と催促するが、ここで決め手がある。

第3図

第3図より ▲3三桂成 △同桂 ▲2四飛 △2三金 ▲1一角 △3二玉 ▲3三歩成 △同銀 ▲4四桂 △同銀 ▲2三飛成 △同玉 ▲4四角成(第4図)

▲3三桂成~▲2四飛が好手。後手は1四の香を守るために△2三金と上がるしかないが、▲1一角が決め手。以下飛車を切って▲4四角成まで流れるような攻めが決まり、先手が必勝形となった。

第4図

結局第1図は先手が必勝ということになり、この形が指されることはなくなった。これ以降、7九玉・3一玉型で戦うのが主流となり現在に至っている。




王位戦は羽生王位が2連勝

第54期王位戦第2局は86手までで後手の羽生善治王位が行方尚史八段を下しスコアを2連勝とした。

第1図

第1図は先手が▲6五歩と角道を通したところ。ここからの羽生王位の指し手が印象深い。

第1図より △5三金 ▲6四歩 △6二飛(第2図)

△5三金がちょっと思いつかない一手。もし▲4四角なら△同金と取った手が銀取りになるという意味。そして▲6四歩に△6二飛。この辺りの細かい駒の使い方が絶妙で、いつの間にか後手が指しやすい局面になっていた。

第2図

第2図からは▲2二歩、△同玉、▲5五歩と進んだが、角道を止めるようでは先手が苦しい。以下は後手がはっきり指しやすくなった。

本局は羽生王位の指し手のセンスの良さ、正確さが存分に発揮された一局だった。一方の行方八段は2連敗。本局は後手からの急戦を誘って意欲的に戦ったものの残念ながら結果が出なかった。次の第3局では何としても1勝を返したい。





変わりゆく現代将棋 上




王位戦第2局は急戦矢倉に

第54期王位戦第2局、行方尚史八段-羽生善治王位戦が始まった。注目の戦型は急戦矢倉となった。

第1図

第1図は後手が△5三銀右と急戦を目指したところ。この1手前に先手が▲7七銀としており、この手が急戦を誘った意味がある。おそらく行方八段が事前に想定していた展開であろう。

第1局同様、激しい将棋となった。近年では手を消し合うような将棋も多いが、本シリーズは両者がのびのびと戦っている。こういう将棋は見ていて本当に面白い。明日の進行が楽しみになってきた。





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中村六段が挑戦者に!

第61期王座戦の挑戦者決定戦で中村太地六段が郷田真隆九段を破り、羽生善治王座への挑戦権を掴んだ。

投了図

挑戦者決定戦は途中から激しい攻め合いとなった。途中は後手がよさそうに見えたが、そこからの先手の中村六段の攻めが鋭く、最後は見事に後手玉を寄せきっての勝利となった。

これで中村六段は佐藤康光九段、森内俊之名人、そして郷田九段を破ってのタイトル戦出場となる。イケメン若手棋士として有名だが、去年の棋聖戦に続く2年連続のタイトル挑戦で一流棋士の仲間入りを果たしたと言っていいだろう。まずはタイトル戦での1勝に期待したい。





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現代の黄金カード・羽生善治‐渡辺明戦その2

羽生善治三冠と渡辺明竜王は過去タイトル戦で6度顔を合わせている。その結果をまとめておきたい。
(成績は羽生三冠から見たもの)

○ 2003年 王座戦 3勝2敗 ○●●○○
● 2008年 竜王戦 3勝4敗 ○○○●●●●
● 2010年 竜王戦 2勝4敗 ●●○○●●
● 2011年 王座戦 0勝3敗 ●●●
○ 2012年 王座戦 3勝1敗 ●○○○
○ 2013年 棋聖戦 3勝1敗 ○○●○

番勝負では3勝3敗と全くの五分、個別の対局では羽生14勝、渡辺15勝となっている。

この表を見ると、ターニングポイントとなった対局が2局ある。まず最初は2008年の竜王戦第4局。渡辺竜王がカド番のピンチで逆転勝ちした一局だったが、ここから明らかに流れが変わっている。おそらくこの頃から渡辺竜王に自信が芽生え、一方で羽生三冠の側に苦手意識のようなものが生まれたのだろう。

再び流れが変わったのが2012年の王座戦第2局。羽生三冠が意表を突く振り飛車を採用して勝利をあげた。この頃から特に後手番において羽生三冠がいろいろな作戦を用意するようになった。その多彩な作戦に、渡辺竜王が戸惑っているようにも感じられる。実際、今年の棋聖戦は羽生三冠が後手番で2勝をあげ、完勝と言っていいシリーズだった。

これから先、どのような流れになるかは予想もつかない。今年中に2人がタイトル戦で当たる可能性はなく、早くても来年の王将戦以降となる。7度目のタイトル戦での対決が待ち遠しい。





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現代の黄金カード・羽生善治‐渡辺明戦その1

現在の将棋界の黄金カードといえば、なんといっても羽生善治三冠と渡辺明竜王のカードだろう。

公式戦でちょうど50局の対局があり、成績は渡辺26勝、羽生24勝という成績となっている。

まず目を引くのが、渡辺竜王が羽生三冠を相手にわずかとはいえ勝ち越しているという事実。5局以上戦っている棋士で羽生三冠に勝ち越しているのは渡辺竜王ただ一人である。

参考に羽生三冠が50局以上対戦した相手との成績をあげておきたい。



  谷川九段 101-62
  佐藤九段 98-52
  森内名人 66-57
  郷田九段 46-22
  深浦九段 38-28
  丸山九段 36-19
  久保九段 38-16
  森下九段 38-14
  藤井九段 37-15
  渡辺竜王 24-26




見ての通り、ほとんどのカードで大きく勝ち越している。それだけに渡辺竜王が勝ち越しているのは非常に価値が高い。

一方、逆の見方をすれば、42歳の羽生三冠が13歳も年下の最強者を相手に互角に渡り合っているというのも凄いことである。通常、40代になると力が落ちるのが当然だと思われてきた。ところが渡辺竜王とほぼ互角の対戦成績を残し、他の若手にはほとんど負けない状態が続いている。

今後もしばらくは大舞台での二人の対決が続くだろう。いずれは100番勝負を迎えるのは間違いない。その時にどちらが勝ち越しているのか、非常に興味深い。





第二十一期竜王決定七番勝負 激闘譜―渡辺明vs.羽生善治




女流王座戦、ベスト8出揃う

第3期女流王座戦は本戦トーナメントが進行中で、ベスト8が出揃った。注目はやはり現役の奨励会員である里見香奈女流四冠と伊藤沙恵さんだろう。

里見女流は女流王位を奪われ五冠から後退したものの、再び五冠への返り咲きを狙っているだろう。加藤桃子女流王座との現役の奨励会員同士の対決となれば注目度も高まるのではないだろうか。

伊藤沙恵さんの活躍も楽しみ。現在奨励会では1級で指している。女流棋士と奨励会員との力関係と言う意味でも、どのような結果となるか大変興味深い。

もちろん他の女流棋士としては奨励会員に負けたくないという気持ちは強いだろう。両者の意地のぶつかり合いに期待したい。





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竜王戦、森内名人が挑戦者決定戦に!

注目の竜王戦本戦トーナメント準決勝、羽生善治三冠対森内俊之名人のライバル対決は森内名人が勝利し、挑戦者決定戦へと駒を進めた。永世竜王を目指した羽生三冠だが無念の敗退となってしまった。

第1図

第1図は角換わりから先手の羽生三冠が猛攻を仕掛けて飛車が成り込んだ局面。好調のようだが2三の成銀と3三の金が取り残されており、先手が苦しそう。ここで後手は△8六桂と一気に寄せを目指す。

投了図

そして後手の寄せが見事に決まった投了図。最後まで先手の金銀が遊んだままだった。「金銀が泣いている」という感じだろうか。先手としては悔しい負け方であった。

勝った森内名人は相変わらずの充実ぶり。今期の名人戦でも羽生三冠を4勝1敗と圧倒したが、本局もその再現のような勝利で、挑戦権へ向け大きく前進を果たした。





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B級1組、豊島七段が3連勝!

第72期順位戦B級1組の3回戦が昨日行われ、松尾歩七段、畠山鎮七段、豊島将之七段の3人が全勝を守った。

3人とも充実しているが、中でもB級2組から昇級してきたばかりの豊島七段の活躍が目立つ。3回戦の木村一基八段戦も横歩取りから勢いのある攻めで完勝。早くも独走ムードさえ漂っている。

同じ昇級組の藤井猛九段も2勝1敗と白星を先行させており、こちらも昇級争いに絡んできそうだ。昇級組2人の活躍により、B級1組がますます目が離せなくなってきた。





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22日に王座戦挑戦者決定戦

7月22日に王座戦の挑戦者決定戦、郷田真隆九段-中村太地六段戦が行われる。

若手の中村六段は昨年の棋聖戦でタイトル戦を経験しており、挑戦者となれば2年連続でのタイトル戦登場となる。昨年はストレート負けだったこともあり、羽生善治王座へのリベンジに燃えていることだろう。

一方の郷田九段は意外にも王座戦5番勝負に出たことが一度もない。印象的なのが1998年の挑戦者決定戦。谷川浩司九段を相手に必勝形となったものの、まさかのトン死で敗れている。そのときの屈辱を晴らす絶好の機会である。

羽生世代対20代の若手という注目の一局。一体どちらが挑戦者となるだろうか。





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三冠対決、羽生棋聖が3勝1敗で制す!

第84期棋聖戦第4局は100手までで後手番の羽生善治棋聖が渡辺明竜王を下し、3勝1敗で棋聖位の防衛を果たした。

第1図

第1図は後手が両端の歩を突き越したところ。形勢はまだまだこれからだが、いかにも羽生棋聖らしいスケールの大きな構想である。このあたりに調子のよさを伺わせた。対する先手もじっくり構えて、こちらも渡辺竜王らしい展開に。

第2図

第2図は後手が馬を作ったところ。先手はあっさり馬を作らせたのだが、この後の展開を見ると5五の馬の存在が大きかった。渡辺竜王としてはどこかに誤算があったのだろうか。

第3図

そして第3図。この△4六金もいかにも羽生棋聖らしい。次に3六金~3七金と全部取ってしまう狙いだが、後手玉が固く、先手の攻め手が難しい。ここからは差が開く一方で、最後は大差で後手の勝利となった。

これで羽生棋聖は6連覇、通算12期目の棋聖となった。もし負けると渡辺竜王にタイトル数で抜かれるピンチだったが完璧な内容での防衛劇だった。まだまだ羽生時代は続きそうだ。





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決着か、フルセットか。棋聖戦第4局

羽生善治棋聖に渡辺明竜王が挑戦する第84期棋聖戦第4局が明日行われる。ここまで羽生棋聖が2勝1敗とリード。このまま防衛を決めるのか、それとも渡辺竜王が最終局に持ち込むのか。

前局で後手番だった渡辺竜王が1勝を返したことで、シリーズの行方はわからなくなってきている。本局は後手番となる羽生棋聖がどのような作戦を取るだろうか。第2局のような相横歩取りはもう指さないだろう。予想としては角換わりになりそうな気がしている。

過去の対戦成績は羽生棋聖23勝、渡辺竜王26勝で次の対局がちょうど50局目となる。節目の対局で、熱戦を期待したい。

中継サイト http://live.shogi.or.jp/kisei/





才能とは続けられること (100年インタビュー)




達人戦で羽生‐加藤の夢のカードが実現!

今度の日曜日に行われる第21回達人戦の準決勝で、羽生善治三冠と加藤一二三九段による対戦が実現した。ファンから抜群の人気を誇る両者による夢のカードとなった。

しかもこの対局がニコニコ生放送で中継されるという。それも高橋道雄九段と貞升南女流初段による解説つきとのこと。非公式戦としては非常に珍しいことで、これも両者への注目の高さの表れであろう。中継が今から楽しみになってきた。





羽生善治論 「天才」とは何か (角川oneテーマ21)




激辛流の真骨頂・丸山忠久九段の名局

激辛流と言えば丸山忠久九段の代名詞として有名だが、中でも最も印象的な将棋は1999年の全日本プロトーナメント決勝5番勝負の第1局(丸山八段-森内八段)である。

第1図

第1図はすでに先手が指しやすい局面。ここからの指し手が渋い。おそらく予想できる人は少ないと思う。

第1図より ▲2五同歩 △3二金 ▲7八金寄!!(第2図)

ここでじっと▲2五同歩とする。もっと激しく攻める手もあるのだろうが、この辺りが丸山流である。そして次の▲7八金寄が驚愕の一手。穴熊を更に固めて、絶対に負けないぞという指し手である。

第2図

第2図より △4四銀 ▲6五飛 △4五桂 ▲8六角 △2五飛 ▲4六歩(投了図)まで、丸山八段の勝ち

第2図から6手ほど進んだところで後手があっさり投了、先手の快勝となった。投了図で桂が逃げれば▲2五飛があるため、後手は指しようがない。

投了図

丸山九段はこの年度は絶好調だった。この全日プロは3-0で圧勝。王座戦でタイトル戦初登場を果たし、そしてA級順位戦でも8勝1敗の好成績で初の名人挑戦権を得た。激辛流がもっとも恐れられた年だったと思う。





ライバルを倒す一手―勝つためのテクニックを磨く!堅実無比、丸山流勝負術 (PERFECT SERIES)




第7期マイナビチャレンジマッチ

第7期マイナビ女子オープンのチャレンジマッチが行われ、16名が8月に行われる一斉予選に駒を進めた。

プロからは4名が参加し、室田伊緒女流初段と山田久美女流三段の2名が勝ち抜けとなった。特に室田女流は現在、女流名人位戦のリーグでトップに立っており、実力的には抜きん出ている。貫禄の勝利と言っていいだろう。

今年は通過枠が多かったこともあり、アマからは14名が通過となった。注目はやはり10月から女流3級になる飯野愛さんだろう。一斉予選を勝ち抜いて本戦入りすればおそらく女流2級に昇級できるはずで、絶好の機会である。

話が変わるが昨日の連盟の発表によると、公式戦で好成績を残したアマにも女流3級への道を開くことが検討されているようだ。もしかしたら今回のアマ勢の中からもプロ入りする人が出てくるかもしれない。今後どうなっていくか、注目したい。





女脳 ひらめきと勝負強さの秘密




連盟がLPSAの渡部愛さんの女流3級資格を認める

LPSA、渡部愛さんへの対応について
http://www.shogi.or.jp/topics/2013/07/post-775.html

まずは渡部さんにはおめでとうと言いたい。団体間のトラブルに巻き込まれて、大変な思いをしていたはずである。現状ではまだまだ高いレベルでの実戦経験が不足しているだろうが、これからの飛躍に期待したい。

ただ、LPSAの態度には不満が残る。1月のボイコットの際は大勢のマスコミを集めて大々的に記者会見を開いたのに、マイナビへの謝罪は5ヶ月も経った後にたった1つの文書を掲載しただけ。他のスポンサーや連盟、ファンへの謝罪は全くないものであった。

やはり代表である石橋幸緒氏が記者会見を開いて、きちんと自分の言葉で謝罪すべきである。そうでなければ、世間は誰も納得しないのではないだろうか。

LPSAの公式サイトを見ても、石橋氏が出られなくなった女流王将戦や女流王座戦に関してはトーナメント表すら掲載していない、という状態である。とてもファンのことを考えている組織とは思えない。こういう状況を見ると本当に悲しくなってくる。

今回の件で連盟はかなり譲歩している。LPSAは今までの行いをきちんと反省し、プロとしてふさわしい組織になってもらいたい。






竜王戦、森内名人が快勝!

第26期竜王戦の決勝トーナメントで森内俊之名人が谷川浩司九段を下し、ベスト4に進出を果たした。

本局は相振り飛車となったが森内名人の手厚さが光った。

第1図

第1図は▲2五飛と転回したところ。これがスケールの大きい構想だった。以下、竜を作ることに成功した先手が早くも主導権を握る。

第2図

そして第2図。駒割は後手が二枚替えで得しているが、攻め駒を押さえ込まれているのが痛い。一方先手は▲6五歩や▲6八玉など指したい手がたくさんある。2六の竜の力も大きい。森内名人が見事な構想力で勝利を収めた。

勝った森内名人は準決勝で羽生善治三冠と対戦する。大一番である。名人戦に続くライバル対決で、注目度も大きい。この一戦を制した方が挑戦者に大きく前進することとなりそうだ。





矢倉の急所―4六銀・3七桂型 (最強将棋21)




羽生王位、攻め合い制して先勝!

第54期王位戦第1局は羽生善治王位が83手で行方尚史八段を破り、防衛に向けて好スタートとなった。

第1図

本局は角換わりの出だしから、激しい展開となった。第1図から▲4四歩、△7六歩、▲4三歩成と進む。ここから稀に見る一直線の攻め合いに突入する。

第2図

数手進んだ第2図。ここからも更に一直線の手順が続く。△7七歩成、▲同金右、△7六歩、▲3二金・・・。ここまで一直線の展開はタイトル戦では珍しい。

第3図

そして第3図。後手が△1一角と受けに回ったところ。後手はこの角に期待したが、この後の展開で誤算があったようだ。以下、先手が後手玉をきっちり寄せ切った。結果論だが、この攻め合いはやや先手に分があったようだ。

短手数であっという間に勝負がついた印象だったが、互いの読みと読みがぶつかり合った名局だったと思う。敗れた行方八段だが、自信を持ってのびのびと指している様子が伺える。第2局以降も熱戦を期待したい。





将棋世界Special Vol.2 「羽生善治」 ~将棋史を塗りかえた男~ (マイナビムック) (マイナビムック 将棋世界Special vol. 2)




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Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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