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中村太地六段の初タイトルの可能性は

先日の王座戦第1局で勝利を飾った中村太地六段だが、過去に今回と似たケースのタイトル戦があった。それは当時の三浦弘行五段が七冠を保持する羽生善治棋聖を破った1996年の第67期棋聖戦である。

三浦五段はその前年にも棋聖戦で羽生棋聖に挑戦し0勝3敗で敗退している。対羽生戦はこの3局のみであり、一度も勝ったことのない状況で挑んだのだが、第1局の勝利で勢いに乗り3勝2敗で初タイトルを獲得している。

今回の中村六段も対羽生戦は0勝5敗だった。このケースに実によく似ているのではないだろうか。2度目のタイトル戦であり、それまで勝ったことのない相手に初めて勝つというのは、ものすごく自信になるだろう。短期決戦だけに、一気に勢いに乗ることもじゅうぶんに考えられる。

もちろん羽生王座の強さは圧倒的。だが将棋ファンの間でもそろそろニューヒーロー誕生への期待が高まっている。それだけに中村六段への期待感は大きい。

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九死に一生!里見女流が女流王座戦の挑戦者に

第3期女流王座戦の挑戦者決定戦、里見香奈女流四冠-本田小百合女流三段が行われ、130手までで後手の里見女流が勝ち、女流王座への初挑戦を決めた。

本局は里見女流の攻めがやや単調で、途中からは先手の本田女流がリード。第1図ではすでに先手が必勝で、▲7二銀成と踏み込めばわかりやすい寄りであった。

第1図

第1図より ▲7五金打 △6八竜(第2図)

第2図

▲7五金打は手堅く勝とうとしたのだろうが、あまりにも重たい手で筋が悪かった。△6八竜と入られて次の△7九竜が受けづらく、一気に必敗形となってしまった。まさしく一手ばったりであった。

九死に一生を得た里見女流が挑戦者に決定。加藤桃子女流王座との現役奨励会員同士のタイトル戦となる。里見女流の二度目の女流五冠もかかっており、注目のシリーズになることは間違いない。

女流名人倉敷藤花里見香奈 好きな道なら楽しく歩け



明日は達人戦決勝、羽生‐谷川戦

明日は非公式戦の第21回達人戦決勝、羽生善治三冠-谷川浩司九段戦が行われ、当日はニコニコ生放送でも中継される。

中継サイト http://live.shogi.or.jp/tatsujin/

ニコニコ生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv150892766

羽生三冠は相変わらず好調だが、谷川九段も今期はまずまずの好成績で準決勝では森内俊之名人を破って決勝に進出している。棋譜を見ても非常に粘り強く指しており、それが好調の一因なのだろう。明日は熱戦を期待したい。

谷川vs羽生100番勝負―最高峰の激闘譜!



香川愛生女流がタイトル戦初挑戦、女流ニ段に昇段

香川愛生(まなお)女流初段が先月末に女流王将戦の挑戦者に決まり、同時に規定により女流ニ段への昇段となった。

香川愛生女流初段が女流二段に昇段 http://www.shogi.or.jp/topics/2013/08/post-814.html

テレビ棋戦ということで詳細は明らかにされていないが、挑戦者に決まったことは連盟から公表されている。こういうのも珍しいケースかもしれない。

香川女流は2年前まで奨励会に在籍しており、女流棋界に復帰したのは昨年の1月から。復帰後わずか1年半ちょっとでのタイトル挑戦は立派な成績といえる。

最近どういう訳か「番長」というニックネームで親しまれており人気も急上昇。活躍の目立つ関西勢からまたひとり楽しみな棋士の登場となった。

中村太地六段、競り合い制しタイトル戦初勝利!

第61期王座戦第1局は先手の中村太地六段が141手にて羽生善治王座を破り、幸先のよい白星発進となった。中村六段はタイトル戦2度目の出場でこれが初勝利となった。

本局は二転三転の大激戦となった。中盤は羽生王座のほうがよさそうだったが、中村六段も粘り強く盛り返して徐々に形勢がよくなっていく。

第1図は128手目の局面。ここでは駒得の先手がよさそうだが、後手もなかなか決め手を与えない。だがここで先手に好手があった。

第1図

第1図より ▲2五飛 △同金 ▲同金 △3七と ▲2六桂(第2図)

図からむりやり▲2五飛と打っていったのが意表を突く一手だった。これで手順に1六の金を攻めに使うことに成功した。そして△3七とに対して取らずに▲2六桂と跳ねたのがぴったり。

次に▲3四桂とすれば香を取りながら詰めろになる。段々後手に受けがなくなってきた。

第2図

第2図より △2八竜 ▲2四金打 △4八と ▲3四桂 △2五竜 ▲同金 △4九と ▲2四香(投了図)まで先手の勝ち

後手は△2八竜とタテに利かせて粘ったが、▲2四金打が絶対に負けないぞという一手。これで先手の攻めが切れることはなくなった。以下▲3四桂と香を取る手が実現して先手の勝ちが決まった。

投了図

中村六段はこれで対羽生戦で初勝利。しかも中終盤の競り合いで読み勝ったのが素晴らしい。初のタイトルへ期待が膨らむ大きな1勝となった。

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矢内理絵子女流、電撃結婚!

将棋界に突然のビッグニュースが飛び込んできた。矢内理絵子女流四段が30代の一般男性と結婚するとの報道があった。

スポーツ報知
http://hochi.yomiuri.co.jp/leisure/shogi/news/20130904-OHT1T00021.htm


Yahooのトップにも記事が掲載されているのには驚いた。NHK杯の聞き手としてもお馴染みの女流棋士だけに、注目度も高いのだろう。おめでとうございます!

矢内理絵子の振り飛車破り (マイコミ将棋BOOKS)



いよいよ明日から王座戦開幕!

いよいよ明日、羽生善治王座に中村太地六段が挑戦する第61期王座戦が開幕する。絶対的王者に期待の若手が挑戦する構図で大いに盛り上がりそうだ。

中継サイト http://live.shogi.or.jp/ouza/

今回の王座戦はニコニコ生放送でも中継される。第1局の解説は浦野真彦八段と貞升南女流初段のコンビ。奇しくも伝説となった昨年の第4局と同じ組み合わせとなった。

ニコニコ生放送 http://live.nicovideo.jp/watch/lv147847212

過去の対戦成績は羽生王座の5戦5勝。中村六段はまず1勝をあげられるかどうかが最初の見所となる。まずは第1局に注目したい。

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電王戦タッグマッチ第2試合 横歩取りの熱戦に

電王戦タッグマッチ第2試合の船江恒平五段・ツツカナ組-三浦弘行九段・GPS将棋の一戦は横歩取りとなった。

この2組はともに優勝候補である。三浦・GPS組が最強の組み合わせであるのは間違いないが、ツツカナも人間らしい手を指すため、タッグマッチにおいて力を発揮するのではないかと予想されていた。

第1図

第1図は終盤戦で少し後手がよさそうな局面。ここから後手が堂々とした受けを見せる。

第1図より △7四同銀 ▲5四桂 △同歩 ▲同竜 △5三桂 ▲7四竜 △6二桂 ▲8五竜 △8四歩(第2図)

図から△7四同銀と強く取る。先手は▲5四桂という妙手を用意していたが、△5三桂と合い駒したのが好手だった。この桂は後で攻めに働いてくる。

後手は銀を一枚取られたものの、△6二桂~△8四歩(第2図)と執拗に竜を追い回す。こうなってみると後手陣が厚く、先手の攻め手がない。銀を取らせておいて自玉を安全にする見事な指し回しだった。

第2図

第2図より ▲3五竜 △同角 ▲3三銀 △6五桂(第3図)

先手は竜を切って▲3三銀と必死のくらいつきだが、△6五桂が逃げ道を開いてぴったりの一手。以下は後手の勝利に終わった。後手の終盤の正確さが光った一局だった。

第3図

横歩取りは玉が薄くて怖い戦型だが、こういう展開こそコンピュータの読みが活きそう。序盤で人間が激しい展開に持ち込んでおいて、終盤にコンピュータの力を借りるというのは非常に有効な方法かもしれない。

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森内名人、快勝でタイに!

第26期竜王戦挑戦者決定戦第2局が行われ、森内俊之名人が郷田真隆九段に快勝、1勝1敗のタイとして第3局に望みをつなげた。

本局は後手の郷田九段が2手目に△3四歩と突く意表の出だし。本局にかける意気込みを感じさせた。以下横歩取りの進行となり、第1図を迎える。

第1図

この第1図、どこかで見覚えがないだろうか。実は8月31日に行われた電王戦タッグマッチ第2試合の船江・ツツカナ対三浦・GPS戦(参考図)とほぼ同一の局面である。

森内名人は当日の解説者だったため、この変化を掘り下げていたのだろう。一方の郷田九段がこの将棋を知っていたのかどうかが非常に興味深いところ。

参考図

第1図より △8三歩 ▲2四飛 △同角 ▲1一角成 △3三角 ▲2一馬 △4二金 ▲3一馬(第2図)

郷田九段は自然に△8三歩と受けたが、飛車を切って角を成りこんで、さらに桂まで奪って3枚替えに。第2図は先手が指せるのではないだろうか。以下、森内名人が手堅くまとめて勝利を収めた。

第2図

これで1勝1敗のタイ。挑戦者の行方は全くわからなくなってきた。注目の第3局は9月9日に行われる。勢いは森内名人のほうがありそうだが、はたして結果はどうなるだろうか。

本日は竜王戦挑戦者決定戦第2局

9月に入ったばかりだが、早くも重要な対局を迎える。第26期竜王戦挑戦者決定戦、森内俊之名人-郷田真隆九段の第2局。第1局は郷田九段が制しており、ここで勝てば竜王戦初出場が決まる。

第2局は森内名人が先手番をどう活かしていくか。おそらく相矢倉を目指すのではないだろうか。対する郷田九段は相手の作戦から逃げないタイプなだけに、がっちり組み合っての熱戦が期待できそうだ。

将棋世界Special.vol3「森内俊之」 ~宿敵・羽生との闘いの軌跡~ (マイナビムック)



NHK杯、丸山忠久九段の8六銀

今日放送されたNHK杯丸山忠久九段-飯島栄治七段の一戦はなんといっても第1図からの一手が勝負を分けた。

第1図

第1図より △8六銀!!(第2図)

まだ中盤のこの局面でいきなり歩頭に△8六銀!!。このような類いの手は終盤の速度争いではよく見られるが、中盤の早い段階で指されるのはちょっと見たことがない。

ただし指したのがスペシャリストの丸山九段だけに、ある程度このような筋があることは考えていたのだろう。それにしても驚かされる一手だった。

第2図

第2図より ▲8六同歩 △同歩 ▲同銀 △同飛 ▲8七歩 △8二飛(第3図)

第3図

飯島七段は▲8六同歩から精算する手を選んだが、第3図まで進むと後手がかなり得をしている。8筋の歩を交換した形になったし、先手の7七銀が持ち駒に移動したことで、先手陣が薄くなってしまっている。△8六銀が功を奏した一局であった。

佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)



電王戦タッグマッチ第1試合、佐藤ポナンザ組が底力見せる

昨日行われた電王戦タッグマッチ。結果もさることながら内容が非常に興味深いところだったので、1局ずつ振り返っていきたい。

1回戦は阿部光瑠四段・習甦組-佐藤慎一四段・ponanza組の一戦。

第1図

第1図は後手が△7三桂と跳ねたところ。こういう手は人間には指しづらい。直感的に飛車が狭くなってまずいと感じてしまう。だがコンピュータ将棋はこういう手が大得意。飛車を取られても、その先の展開で攻めが続けばよしと判断する。

この手は「少し欲張った手」であり、人間同士の対局にこのような手がプラスされるだけでも、棋譜の内容がレベルアップしたと言えるのではないだろうか。

第2図

そして第2図。攻め続けた後手が有利かと思われていたが、金取りを無視しての▲6五歩がすごい勝負手であった。これも人間には指せないタイミングである。ここからは先手が有利となったようで、最後は相入玉になったものの先手が点数で有利となり、185手までで後手の投了となった。

第1試合からすごい大激戦だった。もうちょっとお遊びの緩い空気になるのかと思っていたらとんでもない。本気モードの対局であった。ponanzaが電王戦でも見せた受けの強さを発揮、そして随所で佐藤四段の判断力も光り、見事な逆転勝利となった。

第2回電王戦のすべて



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プロフィール

gyan

Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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