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船江五段、見事リベンジ果たす!

大晦日の注目の大イベント、電王戦リベンジマッチで船江恒平五段がツツカナを下し、見事に電王戦のリベンジを果たした。

第1図

詳細は後日改めて取り上げたいが、とりあえず終盤戦の局面。第1図は先手が寄せに出た場面。以下△4一同金、▲同と、△同玉、▲5二角…と進んで船江五段が後手玉を即詰みに討ち取った。本局は船江五段の快勝譜となった。電王戦の借りを返し、ほっとしたことだろう。

内容的にもプロ側が快勝となった本局。来年の第3回電王戦の行方がますます楽しみになってきた。


これで今年の更新は終了です。また来年もよろしくお願いします。

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電王戦リベンジマッチ、いよいよ明日対局

いよいよ明日31日に電王戦リベンジマッチ、船江恒平五段-ツツカナが行われる。

中継
http://live.nicovideo.jp/watch/lv161261701


今年最後の大イベント。どちらが勝つか楽しみですね。


1月の予定

第63期王将戦 渡辺明王将 - 羽生善治三冠

第1局 1/12~1/13 静岡県掛川市 掛川城二の丸茶室
第2局 1/23~1/24 栃木県大田原市 ホテル花月
第3局 1/29~1/30 神奈川県足柄下郡箱根町 ホテル花月園

第40期女流名人位戦 里見香奈女流名人 - 中村真梨花女流ニ段

第1局 1/19 島根県出雲市 出雲文化伝承館
第2局 1/26 千葉県野田市 関根名人記念館

第72期順位戦

B級1組 11回戦 1/16
B級2組 9回戦 1/23
C級1組 8回戦 1/8
C級2組 8回戦 1/14


将棋世界 2014年 02月号 [雑誌]




タイトル戦の有料中継は妥当か

現在ほとんどのタイトル戦は無料で棋譜中継が行われている。将棋ファンはいつでもリアルタイムでタイトル戦の激闘を堪能することができ、現在の将棋ブームへ多大な貢献をしていると言える。

ところが7大タイトル戦で唯一名人戦だけが有料での棋譜中継となっている。これではせっかく対局者が心血を注いで素晴らしい棋譜を残しても、それを一部の人しかリアルタイムで見られない状況になってしまっている。これは将棋ファンを拡大する上で大きな障害になっているのではないだろうか。

スポンサーを批判する訳ではないが、新聞社の利益のために将棋ファンの「知る権利」を奪っているような現状は好ましくない。早期の無料中継の実現を期待したい。


今年の女流棋戦

3強ムードとなった男性棋戦とは異なり、女流棋界は戦国時代の様相を呈してきた。こちらが今年1年のタイトル戦の結果。

女流名人 里見香奈 3-2 上田初美
マイナビ 上田初美 0-3 里見香奈
女流王位 里見香奈 2-3 甲斐智美
女流王将 里見香奈 1-2 香川愛生
倉敷藤花 里見香奈 1-2 甲斐智美
女流王座 加藤桃子 1-3 里見香奈


6つのタイトルのうち5つが移動するという波乱の一年だった。中でも目立った活躍だったのが甲斐智美女流。最強の里見香奈女流を2度に渡って破ったのはお見事。また香川愛生女流も今年は対局数・勝数でトップを独走しており、勢いに乗っての初タイトルとなった。タイトルを失った上田初美女流、加藤桃子さんを含め、女流全体のレベルアップを感じさせる一年となった。

里見女流は最終的にタイトルを3つに減らす結果となった。奨励会との両立が影響しているのかもしれない。とはいえ半数のタイトルを保持しているのは立派。来年も主役であるのは間違いない。



今年のタイトル戦

1年も終わりということで、今年のタイトル戦の結果を振り返りたい。今回は男性棋戦。

王将戦 佐藤康光 1-4 渡辺明
棋王戦 郷田真隆 1-3 渡辺明
名人戦 森内俊之 4-1 羽生善治
棋聖戦 羽生善治 3-1 渡辺明
王位戦 羽生善治 4-1 行方尚史
王座戦 羽生善治 3-2 中村太地
竜王戦 渡辺明  1-4 森内俊之

今年前半は羽生vs渡辺の戦いが注目を集めた。渡辺明竜王が王将・棋王を連続で奪取し一気に三冠王に。棋聖戦は三冠同士の史上初の対決となり大いに盛り上がった。この歴史的な勝負を羽生善治三冠が制し、世代交代に待ったをかける形となった。

羽生三冠は全てのタイトルを防衛と相変わらずの大活躍。王座戦は1勝2敗からの逆転防衛で、改めて底力を見せつけた。

そして何より存在感を発揮したのが森内俊之竜王・名人。羽生、渡辺を相手にともに4勝1敗と圧倒し、竜王と名人の2大タイトルを独占。大きな舞台での強さを改めて証明した格好となった。

現在の将棋界は森内、羽生、渡辺の「3強時代」と言っていいだろう。来年は3強の一角を崩す若手が現れることに期待したい。


永瀬六段、受けの強さ見せ挑戦に望みをつなぐ

第39期棋王戦挑戦者決定戦第1局、三浦弘行九段-永瀬拓矢六段が行われ、相矢倉の熱戦を115手にて永瀬六段が制した。これで挑戦権の行方は最終局に持ち越しとなった。

第1図

第1図は後手が△5六歩と垂らしたところ。後手陣が厚いため先手自信のない局面に思えるが、ここから永瀬六段がらしい指し回しを見せる。

第1図より ▲7四歩 △6五桂 ▲7三歩成(第2図)

▲7四歩と突き出したのが強い手だった。後手の角のラインが通ってくるため怖いところ。更に△6五桂に対しても▲7三歩成とじっとと金を作る。後手の攻めを呼び込んで危険だが、これで受けきれるとの読みだったのだろう。

第2図

第2図以降は△8六飛、▲6五金、△8五飛、▲7七桂・・・と進行。まさしく永瀬ワールドといった展開で、いつの間にか三浦九段の攻めが細くなってしまった。以下は攻め合いに転じた永瀬六段が熱戦を制した。

これで決着は最終局に持ち越し。永瀬六段が挑戦者になれば久々の20代同士のタイトル戦が実現するが、果たしてどうなるだろうか。


永瀬流 負けない将棋 (マイナビ将棋BOOKS)




里見香奈さん、女性初の奨励会三段に

本日行われた奨励会の例会でニ段の里見香奈さんが勝利を収め、直近の成績を12勝3敗として見事に三段昇段を果たした。女性ではもちろん史上初の快挙となる。

里見さんにとっては今年は素晴らしい年だった。初めて女王、女流王座の2大タイトルを獲得し、奨励会でも初段から一気に三段に駆け上がった。タイトルを取られた場面もあったが、総合的に見て飛躍の一年だったと思う。

三段リーグには来年の4月から参加する。ぜひ史上初の女性プロになってもらいたい。


将棋、里見が女性初の三段に 初のプロ棋士目指す
http://www.47news.jp/news/2013/12/post_20131223142905.html



女流名人倉敷藤花里見香奈 好きな道なら楽しく歩け




波乱続くNHK杯

今期のNHK杯戦は波乱続きの展開となっている。今日放映された羽生善治三冠-大石直嗣六段は大石六段の勝ち。中盤でよくなってそのまま押し切る強い内容だった。

それにしても今期は若手の活躍が目立っている。勝ち残っている12名のうち、タイトル保持者・A級棋士は森内俊之竜王・名人、郷田真隆九段、屋敷伸之九段、三浦弘行九段の4人のみ。20代の若手が6名おり、この中から優勝者が出る可能性も出てきたように思う。

個人的に期待したいのが今日勝った大石六段と、豊島将之七段、村山慈明六段。世代交代の気配が出てきただけに、ぜひチャンスを活かしてNHK杯のタイトルを掴んでもらいたい。


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永瀬拓矢六段が挑戦者決定戦に進出!羽生三冠下す

第39期棋王戦の敗者復活戦決勝、羽生善治三冠-永瀬拓矢六段は永瀬六段が勝利。三浦弘行九段との挑戦者決定戦へとコマを進めた。挑戦者決定戦は2番勝負で、永瀬六段は2連勝が必要。

永瀬六段はなんといっても研究の深さが持ち味。もちろんトッププロはみな研究家なのだが、永瀬六段はずば抜けている感じ。相手が序盤でちょっとでも甘い手を指すと、すかさず作戦勝ちを収めてしまう。そのような厳しさが強みになっている。

それと将棋の幅の広さも魅力。前回の羽生戦は横歩取りだったが、今回は相矢倉。違った戦型で第一人者に連勝するあたり、末恐ろしさを感じる。

挑戦者決定戦は三浦-永瀬という研究家同士の楽しみな顔合わせとなった。永瀬六段が勢いにのってタイトル戦初出場なるのか注目したい。


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順位戦、年内の日程が終了

第72期順位戦は年内の日程が全て終了。ここで各クラスの挑戦・昇級争いの状況を整理してみたい。

A級
6-0 羽生善治三冠(1)
4-2 渡辺明二冠(4) 深浦康市九段(7)

B級1組
8-2 豊島将之七段(13)
7-2 広瀬章人七段(8) 阿久津主税七段(9)
6-3 松尾歩七段(4) 丸山忠久九段(5)

B級2組
8-0 佐藤天彦七段(4)
6-1 先崎学八段(16) 村山慈明六段(22)

C級1組
7-0 糸谷哲郎六段(9)
6-1 佐々木慎六段(4) 中村太地六段(10) 高崎一生六段(20) 菅井竜也五段(28)

C級2組
7-0 大石直嗣六段(18)
6-1 澤田真吾五段(4) 佐々木勇気四段(5) 村田顕弘五段(7) 千田翔太四段(45)

(カッコ内は順位)



A級は羽生三冠が独走ムード。3年連続挑戦の可能性はかなり高い。2敗の渡辺二冠、深浦九段がどこまで追い上げることができるか。早い段階で羽生三冠が1敗すれば、わずかに逆転の可能性が出てくるかもしれない。

B級1組は混戦だが、2敗の3人が有力。上位5人中4人はA級経験がなくフレッシュな顔ぶれ。久々の若手A級八段の誕生となりそう。豊島七段は昇級を決めればA級棋士として電王戦に参加することになる。

B級2組は充実著しい佐藤七段は当確。そして現在3番手の村山六段にも期待したい。研究に定評のある若手だけに、上のクラスでどこまでやれるか見てみたいところ。

C級は1組の糸谷六段と2組の大石六段が頭ひとつ抜け出した。他棋戦でも実績があり、実力上位。このまま昇級を決める可能性が高い。残りの枠はまだ直接対決が残っているだけに、そこでの勝敗が鍵を握ることになりそう。

残りは3局。果たして3月にはどのような結末を迎えるのだろうか。

米長会長による将棋界の改革

故・米長邦雄さんは現役時代も強豪として知られ人気であったが、それ以上に会長時代に行った様々な改革が印象深い。

一番大きかったのはアマチュアに門戸を開いた瀬川晶司さんのプロテストだったのではないだろうか。61年ぶりのことであったという。実力があれば誰でもプロになれ、竜王や名人になることもできる。多くのアマチュアの方々に夢を与えた、素晴らしい英断だったと思う。

このときのプロテストの対戦相手も印象深い。A級棋士、フリークラス、奨励会三段、女流棋士・・・。通常の考えなら四段の棋士6人と戦うのが妥当だが、あえて話題性を重視した人選となっている。このあたりもファンへのアピールを第一に考える米長さんらしいところであった。


逆転のテクニック (将棋連盟文庫)




故・米長邦雄さんの功績

昨年亡くなられた故・米長邦雄さん。様々な功績を残したが、最も大きかったのはやはり「米長哲学」であろう。米長哲学とは、自分が消化試合であっても相手にとって大事な対局であるときこそ全力を尽くすという姿勢のこと。

これはあくまで推測だが、昔の将棋界には相手に同情して、自然に指し手が緩んでしまうようなケースもあったのだろう。米長さんはそういった気持ちを戒め、情に流されず、全身全霊を込めて対局に挑んだのである。プロとして非常に立派な態度であったと思う。

羽生三冠は「米長哲学は将棋界の礎である」とまで言っている。今の若い世代の棋士にとっては、どんな対局でも全力を尽くすのが当たり前となっており、米長哲学は確実に受け継がれている。今の将棋ブームがあるのは間違いなく米長さんのおかげである。


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順位戦、A級の深浦九段が4勝目!C1は糸谷六段が全勝守る

A級順位戦は6回戦までが全て終了。深浦康市九段は郷田真隆九段をくだして成績を4勝2敗とし、挑戦者争いに踏みとどまった。郷田九段は2勝4敗で8番手に転落。厳しい残留争いとなりそうだ。

またC級1組7回戦は全勝だった2人のうち糸谷哲郎六段は千葉幸生六段に勝ち7連勝と星を伸ばしたが、菅井竜也五段は斎藤慎太郎五段に完敗。痛い1敗を喫する結果となった。

7回戦を終えて7戦全勝は糸谷六段ただ一人。6勝1敗で佐々木慎六段、中村太地六段、高崎一生六段、菅井五段が続く展開に。今後の対戦で糸谷-高崎戦、中村-菅井戦が残っている。自力の可能性が浮上した佐々木六段は唯一直接対決を残しておらず、有利な展開になってきた。残り3局、どのような結果になるだろうか。


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渡辺二冠、2敗守り踏みとどまる

A級順位戦の6回戦、渡辺明二冠-屋敷伸之九段は渡辺二冠が勝利。4勝2敗として挑戦に望みをつないだ。屋敷九段は2勝4敗。

本局は相矢倉の脇システム。このカードといえば前期順位戦で91手定跡で屋敷九段が研究勝ちしたことが話題となった。今回は途中で変化して違う展開となり、渡辺二冠が前年の借りを返す形となった。

やはり実力的に見ても全勝の羽生善治三冠を止められるとしたら渡辺二冠が一番可能性が高い。残り3局を全勝して、羽生三冠にプレッシャーをかける展開となればもう一波乱起こるかもしれない。A級を盛り上げるためにも、渡辺二冠の踏ん張りに期待したい。


勝負心 (文春新書 950)




棋王戦、三浦弘行九段が挑戦者決定戦に!

棋王戦トーナメントはいよいよ大詰めに入っている。勝者組決勝では三浦弘行九段が永瀬拓矢六段を下して挑戦者決定戦2番勝負に進出。三浦九段は2局中1局勝てば挑戦が決まるという有利な立場となった。敗れた永瀬六段は敗者復活戦に回り、20日に羽生善治三冠と対戦する。

三浦九段、永瀬六段が挑戦者となれば渡辺明棋王との対戦は新鮮で、ファンにとっても興味深いタイトル戦になりそう。一方羽生三冠が挑戦者となれば、王将戦と合わせて12番勝負となり盛り上がることは間違いない。果たして誰が挑戦者になるのか注目したい。


永瀬流 負けない将棋 (マイナビ将棋BOOKS)




12月31日は電王戦リベンジマッチ

12月31日に、船江恒平五段とツツカナによる電王戦リベンジマッチが実現することになった。これは今年行われた第2回電王戦の第3局を戦った両者が再び対戦するという大変興味深い内容となっている。

本企画は徹底していて、ツツカナのバージョンや持ち時間、解説者や聞き手、記録係や読み上げなど、全て第2回電王戦と同じにしている。将棋ファンにとっては紅白歌合戦にも負けない年末のビッグイベントとなりそうだ。

普段はコンピュータ将棋の進歩にばかり注目が集まるが、今回は一度敗れた棋士がどう立ち向かうのかというのが見所となる。人間の意地、底力といったものが見られるかもしれない。


サイトはこちら
http://ex.nicovideo.jp/denou/revenge/


ドキュメント電王戦: その時、人は何を考えたのか (一般書)




マイナビ女子オープン、4強出揃う

第7期マイナビ女子オープンの準々決勝、清水市代女流六段-室谷由紀女流初段は清水女流が終盤の逆転で勝利。ベスト4にコマを進めた。

本局は先手の室谷女流が素晴らしい指し回しを見せ、勝利まであと1歩と迫った。だが終盤で落とし穴が待っていた。

第1図

第1図より ▲2六香 △3五銀 ▲1五桂 △2六銀(第2図)

第1図では▲2八玉と引く手がよく、それならはっきりしていたようだ。▲2六香は自玉が薄い状態だけに危険な一手で、△3五銀~△2六銀をくらいあっという間に苦しくしてしまった。第2図以下▲同玉に△4四角の王手飛車がある。室谷女流が惜しくも金星を逃してしまった。

第2図

これでベスト4が出揃った。準決勝は清水女流-井道千尋女流初段、加藤桃子さん-伊藤沙恵さんという顔合わせ。特に加藤さんと伊藤さんの奨励会員同士の対戦は楽しみ。どちらが勝ち上がってくるだろうか。


将棋世界キッズ ~親子で将棋を楽しもう!!~ (マイナビムック)




里見女流が初の女流王座を獲得、三冠に復帰!

第3期女流王座戦第4局、加藤桃子女流王座-里見香奈女流二冠は106手までで里見女流が勝ち、3勝1敗で初の女流王座に輝いた。加藤さんは2期守ったタイトルを残念ながら失うこととなった。

第1図

本局は里見女流の快勝だった。第1図は△4五歩と突き出したところ。居飛車の攻めを手厚く受け止め、磐石の態勢を築いている。大山15世を彷彿とさせるような指し回しで里見女流が快勝を収めた。

里見女流はこれで女王、女流名人と合わせて三冠に。女流王位戦以降、3タイトル連続で失っていただけにホッとしたことだろう。加藤さんは悔しい失冠となってしまったが、シリーズを通じて互角以上の戦いを見せていたと思う。これからの飛躍に期待したい。


女流名人倉敷藤花里見香奈 好きな道なら楽しく歩け




A級、谷川九段5敗目で降級の危機に・・・

A級順位戦6回戦の谷川浩司九段-久保利明九段の関西勢対決が行われ、久保九段が勝利。これで久保九段は星を3勝3敗の五分に戻した。一方の谷川九段は1勝5敗と苦しい成績。

やはり会長職との掛け持ちが影響しているのだろうか。なかなか星があがらず、内容的にももう一つらしさを発揮できていない。順位が低いため3勝でも残留できるか微妙で、いよいよA級残留が厳しくなってきた。

とはいえ今期は王将リーグに入るなどまだまだ底力は健在。残り3局で是非谷川九段らしい積極的な将棋を見せてもらいたい。


「月下推敲」谷川浩司詰将棋作品集




急戦矢倉の定跡・その4

前回は後手の△5五同角に対して▲2五歩、△3三銀と進む展開を紹介したが、やや後手がやれそう。そこで第1図の▲7九角と引く手が主流となっている。これは次に▲4六角とぶつける狙い。

第1図

第1図より △7三角 ▲4六角 △6四銀 ▲7五歩(第2図)

この急戦の形では基本的に角交換は先手が得になる。後手のほうが駒組にスキが多く、角を打ち込まれやすい。そこで後手は△7三角と逃げておく。ここでは△2二角もあるが、先手は▲2五歩から飛車先の歩を交換しておけばじゅうぶん戦える。

△7三角には▲4六角と角をぶつけていく。対して△6四歩のような拒否の仕方なら▲7五歩と角頭をいじめて先手よし。そこで△6四銀と受ける一手だが、やはり▲7五歩(第2図)と角頭を攻めるのが急所となる。

なお、▲7五歩では▲6八角と引いておく手もタイトル戦に登場しており、ややじっくりとした展開となる。

第2図

第2図の後手は見た目以上にピンチを迎えている。まずは後手の失敗例を2つ示したい。 

失敗例その1 第2図より △7五同歩 ▲7四歩 △8四角 ▲6五歩(参考1図)

△7五同歩は大悪手。▲7四歩~▲6五歩とされると銀が逃げられずに駒損は必至。あっという間に後手が悪くなってしまう。

参考1図

失敗例その2 第2図より △7五同銀 ▲7三角成 △同桂 ▲5五角(参考2図)

△7五同銀も角交換から▲5五角で先手よし。単純な両取りが厳しい。とにかく後手陣はスキが多く、細心の注意を払わなくてはならない。

参考2図

第2図より △8四飛 ▲7四歩 △同飛 ▲5六歩(第3図)

△8四飛と浮くのが唯一の受けで、一応これで受かっている。先手は▲7四歩と取り込んだ後、△5五銀の筋を消すために▲5六歩(第3図)と受けておくくらい。

第3図

第3図も以前は先手有利と見られていたのだが、ここでまたしても渡辺新手が出る。これについては次回紹介したい。


変わりゆく現代将棋 上




C級2組、大石六段がただ1人全勝守る

C級2組の7回戦でここまで6連勝の大石直嗣六段は伊奈祐介六段を破り7連勝。無敗をキープして単独トップとなった。同じく全勝だった佐々木勇気四段は瀬川晶司五段に痛恨の黒星。6勝1敗となっている。

上位陣の顔ぶれは次の通り。(かっこ内は順位)

7勝 大石直嗣六段(18)

6勝1敗 澤田真吾五段(4) 佐々木勇気四段(5) 村田顕弘五段(7) 千田翔太四段(45)

大石六段は俄然有利となったが、残る2つのイスはまだわからない。9回戦では澤田五段-村田五段、佐々木四段-千田四段の直接対決がある。ここを制した者が昇級へ大きく前進することになりそうだ。

棋王戦で決勝に勝ち上がっている永瀬拓矢六段も2連敗後の5連勝で6番手まで浮上してきた。数字上は厳しいが、上位陣にもプレッシャーがかかってくるだけに奇跡の逆転昇級も無いとは言い切れない。ここからの追い上げに注目したい。


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羽生三冠、A級順位戦6連勝

A級順位戦羽生善治三冠-行方尚史八段は羽生三冠が勝利。6戦全勝としてまた一歩挑戦権に近づいた。行方八段は3勝3敗。

羽生三冠を追いかける2敗グループは3勝2敗の渡辺明二冠と深浦康市九段のみ。この2人が6回戦か7回戦でともに1敗を喫し、羽生三冠が7回戦で勝てばその時点で挑戦が決まる。もはや時間の問題といったような感じがする。

羽生三冠は年明けの王将戦の挑戦を決めており、棋王戦でもまだ挑戦の可能性を残している。2014年は羽生三冠のタイトル戦登場ラッシュになりそう。四冠、五冠を目指す戦いに期待したい。

一方の行方八段は順位が悪いため、まだまだ安心できない。早く4勝目をあげて初の残留へ向け一安心したいところだろう。


共鳴する頭脳 羽生善治対談集




安倍晋三首相も振り駒で登場!!第3回電王戦のカードが決定

本日、第3回電王戦の組み合わせが発表された。カードと日程、会場は以下の通りとなった。

第1局 菅井竜也五段(先手)-習甦
3月15日 有明コロシアム

第2局 佐藤紳哉六段-やねうら王(先手)
3月22日 両国国技館

第3局 豊島将之七段(先手)-YSS
3月29日 あべのハルカス

第4局 森下卓九段-ツツカナ(先手)
4月5日 小田原城

第5局 屋敷伸之九段(先手)-ponanza
4月12日 東京・将棋会館


対戦カードはおおよそ予想された通りとなったが、驚いたのが対局場。今までこんなところで将棋をやったことがあるのだろうか、という感じ。このイベントに対する熱意が伝わってくる。

またサプライズだったのが振り駒のために安倍晋三首相が登場したことで、これには驚かされた。こんな多忙な時期に将棋のイベントに参加してもらえるとは恐れ入る。安倍首相は小学生の頃に将棋を指したことがあるそうで、前回の電王戦の結果も把握しているようだった。一将棋ファンとして、安倍首相が将棋に理解を示してくれているのは本当にありがたい。

注目の振り駒の結果は、歩が5枚出てプロ棋士側が1、3、5局目で先手に。プロ棋士にとってはまずは幸先のよい結果になった。

今回はもっとも活躍した人にMVPの賞品として日産の車が贈られることも決定した。前回と比べても一段と豪華な舞台設定となった。プロ棋士、プログラマーともに気合が入っているのではないだろうか。早くも本番が楽しみになってきた。


ドキュメント電王戦: その時、人は何を考えたのか (一般書)




里見女流、三段リーグまであと1勝!

奨励会にも所属している里見香奈女流二冠が、ニ段昇段後に11勝3敗という好成績を収めている。規定では12勝4敗で三段に昇段できるため、次の例会で1勝1敗以上の成績なら女性初となる三段への昇段を果たすことになる。

大変素晴らしい快挙だが、気になるのが女流棋戦との掛け持ち。これまでは例会と女流のタイトル戦日程が重なったときは、例会を欠席して女流棋戦を優先していた。女流棋士として当然の務めである。ところが三段になるとリーグ戦になるため、欠席して不戦敗という訳にはいかなくなる。個人的には奨励会に専念してもらいたいが、難しい問題である。


女流名人倉敷藤花里見香奈 好きな道なら楽しく歩け




NHK杯、まさかの詰み逃し

昨日放映されたNHK杯広瀬章人七段-村山慈明六段の注目の若手対決は村山六段が勝った。白熱した終盤戦だったが、最後に波乱が起きた。

第1図

第1図ではまだ先手玉に詰みはない。そこで広瀬七段は▲4三銀打、△同金左、▲同銀成と迫ったが銀を渡したために自玉が詰まされてしまった。

実は第1図で後手玉には即詰みがあった。それは▲3二銀成、△同玉、▲4一銀打、△3三玉、▲2三金(参考図)という筋。

参考図

参考図となれば以下△4二玉に▲3二金までの簡単な詰み。言われてみると簡単な詰み筋なのだが、途中の▲4一銀打が下から追いかけるような感じなので、実戦では意外と発見しづらいのだろう。広瀬七段にとっては悔やまれる敗局となってしまった。


最新定跡村山レポート (マイナビ将棋BOOKS)




10日に第3回電王戦の対戦カード発表!!

第3回電王戦はすでに出場棋士、ソフトは決定しているが、対戦順など細かいことはまだ未定であった。10日にいよいよ対戦カードが発表される。どういったカードとなるのかに注目が集まる。

ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv160064673


発表になるのは以下の5点。

対戦カード
日程
会場
振り駒による先後の決定
年末のイベント


余談だがサッカーのW杯の組み合わせ抽選会は非常に盛り上がった。将棋でもトーナメントの抽選を公開するとか、タイトル戦の前夜祭の中で振り駒をするとか、いろいろな盛り上げ方があると思う。観る将棋ファンが増えてきているだけに、新しい試みに期待したい。


第2回電王戦のすべて




森内竜王・名人が久々の王位リーグ入り

第55期王位戦の予選で森内俊之竜王・名人が阿部健治郎五段を破り、王位リーグ入りを決めた。森内竜王・名人の王位リーグ入りは実に7期ぶりのこととなる。

意外なことに森内竜王・名人は王位戦7番勝負にまだ1度も登場したことがない。決して相性がよいとは言えない棋戦だが、今の好調ぶりを見れば初挑戦の可能性も充分にある。リーグでの活躍に期待したい。


読むだけで身につく森内流終盤の技法




佐藤天彦七段、B級1組昇級へ王手!

昨日、順位戦のB級1組10回戦とB級2組8回戦が行われ、B級2組ではトップの佐藤天彦七段が8連勝と星を伸ばし昇級へマジック1とした。

その佐藤七段を追うのが6勝1敗の先崎学八段と村山慈明六段。羽生世代の先崎八段は元A級棋士で、久々にB1復帰のチャンス。残り3局でベテランの意地を見せることができるだろうか。

B級1組は相変わらずの大混戦。8勝2敗の豊島将之七段、7勝2敗の広瀬章人七段と阿久津主税七段の3人による熾烈な争いとなっている。豊島七段は暫定トップとはいえ、広瀬七段と阿久津七段に残りを全勝されると、順位の差により昇級できなくなってしまう微妙な立場。このクラスは3月の最終戦までもつれるのではないだろうか。


棋士が数学者になる時 千駄ヶ谷市場3




将棋は逆転のゲーム

第3期リコー杯女流王座戦第3局、加藤桃子女流王座-里見香奈女流二冠は里見女流が勝ち。初の女流王座へあと1勝と迫った。

第1図

本局は大逆転だった。途中までは加藤さんがかなりリードしている感じだった。だが第1図、△7八金と打って決めに行ったのが指し過ぎで、先手玉が寄らずに大損してしまった。ここではじっと△8九馬と桂を取ってゆっくり指していればよかっただろう。

ただ、加藤さんのミスというよりは里見女流の粘りを称えたい。第1図の直前の▲4七銀打のような必死の粘りが逆転を呼び込んだと言える。里見女流の諦めない姿勢が素晴らしかった。

将棋は逆転のゲームだという言葉があるが、本局はまさにそんな感じの一局だった。加藤さんも素晴らしい指し回しだったが、たった一手のミスでひっくり返されてしまう。改めて将棋は怖いゲームだと思い知らされた。


将棋世界 2014年 01月号




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Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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