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電王戦第3局、豊島七段が圧巻の勝利

 第3回電王戦第3局は先手の豊島将之七段がYSSを終始圧倒して勝利。これで人間側が対戦成績を1勝2敗として勝ち越しに望みをつなげた。

第1図

 本局は横歩取りに。後手の6二玉型がやや変わっており、それを咎めるために豊島七段は▲2一角と打ち込んだ。この決断が本局の勝因となった。

第1図より △3一銀 ▲3二角成 △同銀 ▲2二飛成(第2図)

 YSSの△3一銀は人間ならまず指さない悪手だったと思う。ここは苦しくても△2五歩とか△4四角といったような飛車取りで切り返すしかなかったはずで、本譜のストレートに飛車を成らせる順では後手に勝ち目がない。

 このあたりは人間なら感覚的に判断できるが、コンピュータには難しいのかもしれない。人間とコンピュータの思考の違いが如実に現れた一場面であった。

第2図

 豊島七段は事前に1000局近くコンピュータと対戦していたという。この意識の高さこそがトップ棋士の証だと思う。決しておごることなく準備を万全にして対局に臨んだ豊島七段の戦いぶりは賞賛に値するものであった。


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今日は豊島七段-YSS戦

 今日は第3回電王戦第3局、豊島将之七段-YSSが行われる。

 ここまでコンピュータが2連勝。人間側はここで負けると早くも負け越しが決まってしまう。だがあまりそういうことは気にせずに、豊島七段には伸び伸びと実力を発揮してもらいたい。

 YSSの開発者の山下宏さんはかなり初期のころからコンピュータ将棋の開発に携わっている。AI将棋という名の市販ソフトは有名で、将棋ファンの間ではかなり馴染み深い方である。

 若手のトップ対コンピュータ将棋の古豪という面白い顔合わせとなる本局。どのような将棋になるのか非常に楽しみな一戦となった。熱戦を期待したい。


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渡辺王将が初防衛、二冠を死守!

 第63期王将戦第7局、羽生善治三冠-渡辺明王将は110手までで後手の渡辺王将が勝利。スコアを4勝3敗として王将位を初防衛し、二冠を死守した。

第1図

 第1図は先手が▲5六歩と仕掛けたところ。ここから後手が上手く対応する。

第1図より △7五歩 ▲5五歩 △7六歩 ▲6六角 △6五銀 ▲4三銀成 △7二飛 ▲3九角 △8六歩(第2図)

 △7五歩と角頭を攻めたのが振り飛車らしい軽い捌きだった。以下手順に7筋に位を作り、飛車を7筋に移動し、最後の△8六歩が穴熊の急所。いっぺんに後手がペースを握った感じになった。

 形勢はまだまだ難しいものの、自玉の固さを活かして攻めるという渡辺王将のもっとも得意とする展開となった。

第2図

 結局このまま押し切って渡辺王将が初防衛。棋王戦とのダブルタイトル戦を見事に乗り切った形となった。特に最終局、中飛車で羽生三冠相手に勝ったのはとてつもなく大きな1勝で、今後の戦いに向け大きな自信になったに違いない。

 なお本局の結果、二人の対戦成績は30勝30敗と全くの互角となった。60局も対局してここまで拮抗するケースは珍しい。今後もタイトル戦で多くの名勝負を期待したい。


永世竜王への軌跡




里見女王、第1局は完敗

 里見香奈女王に加藤桃子さんが挑む第7期マイナビオープンが開幕し、加藤さんが第1局を快勝、初の女王位に向け好スタートを切った。

第1図

 第1図は後手の里見女王が△3三歩と打ったところ。仕方のない受けとはいえ、桂馬が活用できなくなり勢いがない。なんとなく里見女王らしからぬ、元気のない将棋といった感じの一局だった。やはり体調不良の影響があったのだろう。

 加藤さんは持ち味を発揮しての快勝スタートとなった。手厚い指し回しを得意とする居飛車の本格派で、これまでの女流棋界にはあまりいないタイプ。それだけにファンの期待も大きい。今回は飛躍のシリーズになるかもしれない。

 

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王将戦第7局は相穴熊に

 第63期王将戦第7局、羽生善治三冠-渡辺明王将が今日から始まった。注目の振り駒の結果、羽生三冠が先手に。後手の渡辺王将が第4局に継いでゴキゲン中飛車を採用する意表の展開となった。

第1図

 先手の羽生三冠が超速3七銀型に組み激しい展開も予想されたが、一転して持久戦模様となり相穴熊に。いかにも最終局といった感じで両者ともに慎重な駒組となった。

 第1図で封じ手となったが、明日は早い段階から本格的な戦いに突入しそう。果たして大一番を制するのはどちらになるだろうか。


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明日からマイナビ女子オープン開幕!

 明日26日に第7期マイナビ女子オープン第1局、里見香奈女王-加藤桃子さんの一戦が東京都大田区の池上本門寺にて行われる。

 里見女王は休場中だが、この防衛戦だけは出場する。並々ならぬ決意を持って挑むのだろう。体調が気がかりだが元気な将棋を見せていただきたい。

 加藤さんは昨年末に女流王座を奪われたが、すぐに挑戦者として名乗りをあげたのは素晴らしい。奨励会で鍛えた腕前は女流棋界でもトップクラスであることは証明済み。面白い5番勝負になりそうだ。


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渡辺-羽生戦、2度目のフルセット

 今期の王将戦は近年で最高の盛り上がりを見せている。渡辺明王将と羽生善治三冠という棋界を代表する二人による死闘が繰り広げられてここまで3勝3敗。決着は26日から行われる最終第7局にゆだねられることとなった。

 この渡辺-羽生のカードでフルセットまでもつれ込んだのは実は過去1度しかない。ご存じの方も多いと思うが渡辺王将が初代永世竜王に輝いた2008年の竜王戦だけ。そのとき以来実に6年ぶりの大勝負となる。

 対戦成績は渡辺王将29勝、羽生三冠30勝とほぼ互角で、どちらが勝つのか全く予想できない。今期最高の盛り上がりを見せるのは確実。歴史に残るような名勝負を期待したい。


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やねうら王が勝利、コンピュータが2連勝

 第3回電王戦の第2局、やねうら王佐藤紳哉六段が行われ95手にて先手のやねうら王が勝利。これでコンピュータが2連勝となり団体戦の勝利に早くもあと1勝と迫った。

 本局はやねうら王が初手▲1六歩と指す波乱の序盤に。とはいえ手が進むと徐々に普通の将棋に戻る。第1図の段階ではは四間飛車対居飛車穴熊の堂々とした駒組になっている。

第1図

 よくソフトは序盤が下手といわれるが、この美しい駒組を見たらとてもそういう風には思えない。立派な序盤であり、このあたりが近年もっとも進化した部分かもしれない。

 第2図は終盤戦の一場面。ここではすでに先手がやや有利だが、ここからのやねうら王の指し手が最も印象に残った。

第2図

第2図より ▲2五飛 △6四香 ▲4八金引(第3図)

 人間なら勢い▲3一角成と切り込むところだろう。だがじっと▲2五飛は驚いた。角を取られてそこでさらに▲4八金引と耐える。人間にはとても指せない手順だと思う。

第3図

 この辛抱が実ってやねうら王が勝利。改めてコンピュータ将棋の終盤力を思い知らされた将棋だった。もはや人間側が普通に戦っては勝てない時代がやってきているのかもしれない。


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明日は電王戦第2局

 明日は電王戦第2局、佐藤紳哉六段-やねうら王の一戦が行われる。

 興味深いのはやねうら王の実力。やねうら王は序盤の戦略家でありコンピュータ同士の対局では猛威を振るったが、人間との対局ではどうでるか。このあたりはちょっと予想がつかない。明日はいったいどんな戦型になるだろうか。

 第1局はコンピュータの快勝スタートだった。前回以上にコンピュータが力をつけてきてますます隙が無くなってきた印象があるだけに、プロ棋士側としてはここで何としても意地を見せてタイに持ち込みたいところ。佐藤六段の気合いの入った将棋に期待したい。


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女流王位戦、清水女流が挑戦者に!!

 第25期女流王位戦の挑戦者決定戦は中井広恵女流六段-清水市代女流六段の対戦となったが、清水女流が154手の長手数の一局を制し、甲斐智美女流王位への挑戦権を得た。

 中井-清水戦と言えばかつて何度もタイトル戦で争い、女流棋界では唯一100局を超える黄金カード。両者とも最近はタイトルから遠ざかっているが、予選ではまだまだ存在感を発揮しており、若手にとっては大きな壁と言えるだろう。

第1図

 本局は終盤で厳しい攻めを見せた中井女流がリードする展開。だが第1図の▲6四とが悔やまれる一着。以下△同金、▲同桂、△同馬となって後手の2枚角が一気に働いてきた。清水女流が終盤の粘りで逆転勝ちした一局だった。

 清水女流のタイトル挑戦は2012年の女流名人位戦以来2年ぶり。第一人者が久々のタイトル獲得なるか、興味深いシリーズとなりそうだ。


清水市代の将棋トレーニング (NHK将棋シリーズ)




渡辺棋王、ストレートで防衛

 渡辺明棋王と三浦弘行九段で争われた第39期棋王戦は第3局も渡辺棋王が勝利。3勝0敗のストレートで初の棋王位防衛を果たした。

第1図

 本局のハイライトは第1図、先手の渡辺棋王が7八にいた金を▲7九金と引いた一手だった。△同馬と取られてしまうが、そこで▲8三歩と叩けば後手玉は詰んでいる。鮮やかな金捨てが決め手となった。

 今シリーズはストレートで終わってしまったが、互いの研究がぶつかり合った好局が多かったと思う。横歩取りの第1局と第3局、中飛車の超急戦となった第2局と非常に興味深い内容であった。三浦九段にはぜひまたタイトル戦に出てきてもらいたい。

 渡辺棋王は今月末に王将戦第7局を控えている。その前に棋王防衛を決めたことで少しほっとしたのではないだろうか。万全の態勢で王将戦に臨んでほしい。


将棋タイトル戦30年史 1984~1997年編




電王戦開幕、習甦が圧勝スタート!

 注目の第3回電王戦がいよいよ始まった。開幕局の菅井竜也五段-習甦は98手にて後手番の習甦が圧勝、コンピュータの強さを見せつける結果となった。

 本局は菅井五段得意の中飛車に進行。第1図の辺りでは先手が5筋の位をとってのびのびと駒組みしており、先手が指しやすいと見るていた人も多かったと思う。

第1図

第1図より ▲6八角 △5四歩 ▲同歩 △4五歩 ▲同歩 △5四銀(第2図)

 第1図から▲6八角と引いたが、習甦は一瞬の隙をついて仕掛ける。5筋、4筋と2つ突き捨ててから△5四銀(第2図)と出たのが鋭かった。

 第2図では6六に角が出る筋が生じているが、例えば▲5七金と防げば△5五歩と押さえて中央を後手に制圧されてしまう。序盤の駒組みで早くも後手が一本取った形となった。

第2図

 数手進んで第3図。ここから菅井五段に焦りが出てしまう。

第3図

第3図より ▲6五歩 △同歩 ▲4六飛 △5五銀 ▲3六飛 △4二飛 ▲5七金 △5四銀(第4図)

 ▲6五歩と角道を通してから▲4六飛と歩を払う。しかし△5五銀と打たれてあっという間に後手に手厚い形を作られてしまった。第3図では▲5七金くらいだったか。

 後手の△4二飛は不思議な感覚だが、飛車を囲いにくっつけることで更に手厚い形になっている。そして最後に△5四銀と立って万全の構え。第4図までくると手厚さが違いすぎて、先手が勝ちづらい将棋となってしまった。

第4図

 第4図を見ると後手側の駒がきれいに連係しており、非常に美しい形となっている。習甦のプログラマーの竹内章氏は勝ち負けのみならず内容にも強いこだわりを持っているようで、本局はそういう意味で最高の将棋だったのではないだろうか。とにかく習甦の強さが際立った一局であった。


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電王戦、いよいよ開幕!

 いよいよ今日から第3回電王戦が開幕する。開幕カードは菅井竜也五段-習甦で有明コロシアムで行われる。前回敗れたプロ棋士側がリベンジできるかが焦点となる。

 菅井五段は振り飛車党だけに、前回は出現しなかった振り飛車が見られそう。コンピュータ相手にどう上手く手を作って捌いていくのか。菅井五段の指しまわしに注目したい。


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第3回電王戦、何とロボットアームが採用される

「第3回将棋電王戦」将棋界初!ロボットアームを全対局に採用 新たな協賛企業デンソーが開発
http://www.shogi.or.jp/topics/2014/03/post-948.html


 いよいよ開幕を目前に控えた第3回電王戦に驚きのニュースが。コンピュータ側の指し手を前回までは奨励会の三浦孝介初段が代わりに指していたのだが、今回は何とロボットアームを使って駒を動かすという。これは画期的な試みだと思う。

 何といっても写真や映像になったときのインパクトが強烈で、人間対コンピュータという構図が鮮明に映し出されることになる。将棋を知らない一般の人たちへのインパクトは強烈なのではないだろうか。

 このような新しい画期的なアイディアが次々と出てくるのも電王戦の面白さの一つ。ロボットがどんな動きをするのか、注目して見てみたい。

 ただしプロ棋士側がロボットの動きに気を取られてしまうという懸念はある。まずは初戦の菅井五段には平常心でいつも通りの力を発揮していただきだい。


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B級2組、村山六段が昇級!!

 B級2組順位戦の最終局が行われ、2番手につけていた村山慈明六段が勝利し9勝1敗の成績で初のB級1組昇級と七段昇段を決めた。これで今期の順位戦は全クラスが終了となった。

 村山新七段は渡辺二冠と同じ29歳。前期に続く連続昇級でいよいよB級1組まで上がってきた。来期のB1は強豪揃いだが、もう一人の昇級者の佐藤天彦七段とともに新鋭の活躍を期待したい。

 一方でこのクラスはベテランの活躍も目立つ。惜しくも昇級はならなかったが昇級争いを盛り上げた先崎学八段や森下卓九段らの頑張りは嬉しい。力のあるベテランが多いだけに、誰が活躍してもおかしくないところがこのクラスの面白い所かもしれない。


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王将戦、5年ぶりのフルセットに

 第63期王将戦渡辺明王将-羽生善治三冠の第6局が行われ、羽生三冠が勝利。この結果3勝3敗となり、タイトルの行方は最終局へと持ち越された。王将戦のフルセットは2008年度の羽生-深浦以来、5年ぶりのこととなる。

第1図

 本局は羽生三冠が終始リードしていたようだ。第1図の▲1三角が鮮やか。以下△4一玉と逃げたが、▲6三角、△5二歩、▲5三桂打・・・と進んで一気に後手玉を詰ませた。羽生三冠が快勝でタイトル奪取に逆王手をかけた。

 最終第7局は今月26・27日に行われる。最強の二人が今年度を締めくくる大一番を戦う。ファンにとってこの上ない展開となった。最終局が盛り上がるのは間違いない。どちらが勝つにせよ、素晴らしい将棋を見せてもらいたい。


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王将戦第6局は急戦矢倉に

 第63期王将戦第6局、羽生善治三冠-渡辺明王将の一戦が今日からスタート。注目の戦型は後手の渡辺王将が得意の急戦矢倉を選択する形となった。今シリーズの第3局で羽生三冠が後手を持って指しており、互いに逆側を持つ興味深い展開となった。

 渡辺王将は王将戦第4局、棋王戦第2局と後手番で振り飛車を採用していた。本局も飛車を振るか注目されたが、やはり従来の得意戦法である居飛車を採用してきた。この第6局で防衛を決めたいという強い決意の表れであろう。

 封じ手の局面は駒がぶつかっており、2日目は一気に激しい展開になるかもしれない。本局で渡辺王将が防衛を決めるか、あるいは羽生三冠がタイに持ち込むか、明日の進行から目が離せない。


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19歳の佐々木勇気四段がC1に昇級

 C級2組順位戦の最終局が行われ、すでに昇級を決めている大石直嗣六段、澤田真吾五段に続いて3つ目の昇級枠は8勝2敗の成績で佐々木勇気四段が見事につかんだ。これで佐々木四段は五段への昇段も決定した。


 上位の最終成績は次の通り。

大石直嗣六段(18位) 10勝 昇級
澤田真吾五段(4位) 9勝1敗 昇級
佐々木勇気四段(5位) 8勝2敗 昇級
永瀬拓矢六段(6位) 8勝2敗
村田智弘六段(32位) 8勝2敗
千田翔太四段(45位) 8勝2敗


 大石六段の全勝は見事。今期はNHK杯でも活躍し、飛躍をとげた1年となった。澤田五段は前期の最終局で敗れ昇級を逃しただけに、今期は結果を残せてほっとしたことだろう。C1でも3人の活躍を期待したい。

 永瀬六段はわずか順位1枚の差に泣いた。これぞ順位戦の厳しさである。今期は出だしの2連敗が響く結果となったが、来期こそは昇級を果たしてくれるだろう。


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三浦-久保戦、271手の死闘

 先日のA級順位戦最終局は5局とも素晴らしい将棋であったが、その中でも印象に残ったのは何と言っても三浦弘行九段-久保利明九段だった。

 この1局は終局が深夜2時頃であった。地方対局だったこともあり開始が1時間早かったにも関わらずこれだけ遅くなるのは異例で、いかに本局が死闘であったかがわかる。

 第1図

 第1図は三浦九段が▲1八歩と打ったところ。ここで久保九段の投了となった。総手数にして271手の大激戦であった。

 敗勢になっても決してあきらめずに粘り続ける久保九段と、震えながらも万が一にも負けないという指し手を貫いた三浦九段。互いにミスもあったが、人間らしさに溢れ、気持ちが伝わってくる名局であった。このような将棋があるから、多くのファンが順位戦の魅力に惹かれるのだろうと思う。


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三段リーグ、星野良生三段と宮本広志三段が新四段に!!

星野良生三段と宮本広志三段が四段に昇段
http://www.shogi.or.jp/topics/2014/03/post-942.html


 第54回奨励会三段リーグの最終日が行われ、ともに13勝5敗の成績で星野良生三段と宮本広志三段が四段への昇段を決めた。

 星野新四段といえば何と言っても「超速」(第1図)を編み出したことで知られている。この戦法が非常に優秀で、一時はゴキゲン中飛車が激減してしまったほどであった。

第1図

 星野新四段は25歳、宮本新四段は28歳と共に若手とは言えない年齢だが、こういう苦労人が活躍するのは嬉しい。プロの世界でも大暴れを期待したい。


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A級最終局、屋敷九段が無念の降級

 昨日、「将棋界の一番長い日」A級順位戦最終局が行われた。結果は以下の通り。

●郷田真隆九段(3勝6敗) - ○羽生善治三冠(8勝1敗)
○三浦弘行九段(4勝5敗) - ●久保利明九段(4勝5敗)
○佐藤康光九段(5勝4敗) - ●渡辺明二冠(5勝4敗)
○行方尚史八段(6勝3敗) - ●屋敷伸之九段(3勝6敗)
●深浦康市九段(5勝4敗) - ○谷川浩司九段(2勝7敗)


 第1図は郷田真隆九段-羽生善治三冠。羽生三冠が有利な終盤戦で今先手が後手の飛車をいじめにいったところだが、ここで後手が一気に決めにいく。

第1図

第1図より △6九銀 ▲8八玉 △7八金 ▲同飛 △同銀成 ▲同玉 △5九馬(第2図)

第2図

 飛車取りの瞬間に△6九銀と決めにいった。▲同玉なら△8七飛成がある。仕方なく▲8八玉と逃げたが△7八金からばらして最後の△5九馬であっという間に受けなしになった。羽生三冠が快勝で挑戦に花を添えた。

 降級の2人目は屋敷伸之九段に。得意の横歩取りで最終局に挑んだものの早い時間帯での敗戦となってしまった。本人は言い訳しないだろうが、電王戦の準備に時間をとられた影響もあったのかもしれない。


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いよいよ今日A級最終局

 いよいよ今日、第72期順位戦A級の最終局が行われる。対戦カードは以下の通り。


羽生善治三冠(7勝1敗)- 郷田真隆九段(3勝5敗)

三浦弘行九段(3勝5敗)- 久保利明九段(4勝4敗)

渡辺明二冠(5勝3敗)- 佐藤康光九段(4勝4敗)

屋敷伸之九段(3勝5敗)- 行方尚史八段(5勝3敗)

深浦康市九段(5勝3敗)- 谷川浩司九段(1勝7敗)


 残り1枠の降級争いは危ない順に屋敷九段、郷田九段、三浦九段、久保九段。三浦-久保戦が組まれている関係で4人とも勝てば自力での残留となる。

 注目はやはり羽生-郷田戦か。すでに挑戦を決めている羽生三冠に対して降級の可能性がある郷田九段がどう立ち向かうのか。力のこもった熱戦が期待できそうだ。


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B1、豊島七段9勝目をあげ来期は3位に

 第72期順位戦B級1組最終局が行われた。すでに昇級を決めている広瀬章人八段、阿久津主税八段はともに敗れたものの、9勝3敗という立派な成績でA級入りすることになった。

 また注目の若手の豊島将之七段は快勝してこちらも9勝3敗。結果的に順位の差で昇級を逃すことになったが、来期は3位となり、昇級争いの主役となりそうだ。初のA級入りがおおいに期待できる。

 山崎隆之八段も途中の1勝5敗から後半6連勝と巻き返して見事に勝ち越した。才能ではずば抜けているだけに、そろそろ一皮むけたところを見せていただきたい。


阿久津主税の中盤感覚をみがこう (NHK将棋シリーズ)




C1は劇的な結末、佐々木六段が敗れるも昇級

 第72期順位戦C級1組の最終局が行われた。その結果、残り1つの昇級枠は8勝2敗の佐々木慎六段に決定した。

 上位陣の最終成績は次の通り。


糸谷哲郎六段 9勝1敗(9位) 昇級
佐々木慎 8勝2敗(4位) 昇級

中村太地六段 8勝2敗(10位)
菅井竜也五段 8勝2敗(24位)



 佐々木六段はベテランの佐藤秀司七段に敗れ痛恨の2敗。この時点で自力昇級の権利は中村太地六段に移った。ところが中村六段も菅井竜也五段に敗戦。結局佐々木六段の昇級が決まるという劇的な展開であった。

 負けての昇級というのは佐々木六段としては素直に喜べない結果かもしれない。だがこれも昨年の成績により順位が高かったのが生きた訳で、これぞ順位戦の醍醐味。頭ハネとなった中村六段、菅井五段は無念の結果だが、順位の上がる来期こそ昇級を決めてもらいたい。


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加藤桃子さんがマイナビ女子OPの挑戦者に!!

 第7期マイナビ女子オープンの挑戦者決定戦、清水市代女流六段-加藤桃子さんの一戦が行われ、意表を突く振り飛車を採用した加藤さんが勝利、里見香奈女王への挑戦権を手にした。

 加藤さんは奨励会員という立場であるため、女流王座戦とマイナビ女子オープンの2つの棋戦にしか出ることができないが、その両方でタイトル戦出場という結果を残したのは見事。今や女流棋界に欠かせない存在になりつつある。里見女流との2度目の対決が楽しみだ。

 心配なのは里見女流の体調だが、本人の強い意志により防衛戦に出場するとのこと。ぜひとも元気な将棋を見せていただきたい。


A級最終局は静岡で対局

 今月7日に行われるA級順位戦は静岡県での開催となる。タイトル戦以外で地方を回るのは異例だが、これもA級順位戦に対するファンの注目度の高さの表れだろう。

将棋名人戦・A級順位戦、静岡で開催へ 14年3月
http://www.asahi.com/shougi/articles/TKY201302080055.html


 当日は生放送も予定されていて、森内名人ら豪華メンバーによる解説となっている。

囲碁将棋チャンネル公式ホームページ
http://www.igoshogi.net/shogi/junisen/


 すでに挑戦者と降級者1名が決まっているのは残念だが、超トップ棋士による最高峰の戦いに期待したい。


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プロフィール

gyan

Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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