名人戦第4局、羽生三冠の完璧な寄せ
先日の名人戦第4局は羽生善治三冠が白熱の終盤を制して見事に勝利し、ストレートでの名人奪取となった。この将棋は改めて羽生三冠の終盤力のすごさを見せつける内容であった。

第1図ではじっと▲1二竜と取るほうが普通の感覚だが、羽生三冠はあえて▲4一金と王手した。通常一段金は重い手とされるため、なかなか指せない一手である。おそらくこのあたりで最後までの手順を完璧に読み切っていたのではないだろうか。

そして十数手進んで第2図。3一から打てるところをあえて▲4二角と近づけて打ったのが寄せの妙手で、△同金なら▲6三飛、△5二玉、▲5三香という筋があり即詰み。
一見打ちづらい▲4一金が拠点となり、▲4二角の妙手を実現する。並みの棋士には真似できない寄せの構図であった。本局は名人戦にふさわしい名局であったと思う。


第1図ではじっと▲1二竜と取るほうが普通の感覚だが、羽生三冠はあえて▲4一金と王手した。通常一段金は重い手とされるため、なかなか指せない一手である。おそらくこのあたりで最後までの手順を完璧に読み切っていたのではないだろうか。

そして十数手進んで第2図。3一から打てるところをあえて▲4二角と近づけて打ったのが寄せの妙手で、△同金なら▲6三飛、△5二玉、▲5三香という筋があり即詰み。
一見打ちづらい▲4一金が拠点となり、▲4二角の妙手を実現する。並みの棋士には真似できない寄せの構図であった。本局は名人戦にふさわしい名局であったと思う。
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