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コンピュータ将棋、驚異の進化

電王戦第4局、塚田泰明九段対Puella α(プエラアルファ)は持将棋による引き分けに終わった。だが、将棋ファンにとってはショッキングな一局だったのではないか。将棋の内容の面において、明らかにコンピュータ側がまさっていたからである。第2局、第3局は途中、プロ棋士側に勝つチャンスがあった。だがこの第4局は序盤から終始Puella αの強さばかりが目立っていた。

第1図。先手の陣形が非常に美しく、人間的で自然である。図だけ見れば、コンピュータが指しているとはわからないのではないだろうか。この辺りも一つの進化である。

第1図

第1図より ▲1四歩 △同銀 ▲同香 △同香 ▲8三銀 △7一飛 ▲2六角(第2図)

後手の8三の地点が空いたので、チャンスと見て一気に仕掛ける。そして▲8三銀を実現させ、△7一飛に▲2六角と追撃する。この銀と角のコンビネーションが厳しい。人間だと、▲8三銀の筋は玉から遠く、大したことがないと考え、軽視するだろう。だがコンピュータはその先を読んでいる。

第2図

余談だが、昔のコンピュータなら▲2六角のところ、▲8二銀不成~▲9一銀成と香得をして喜んでいたと思う。だが現在のコンピュータはそういう手は選ばない。駒得よりも働きを重視しているようである。

そして数手進んだ第3図。後手は桂香と銀の交換でと金もできている。まだまだ互角以上に戦える局面だと思う。だがここから差がついてしまった。

第3図

第3図より ▲6四成銀 △同歩 ▲4四銀 △同金 ▲同馬 △3三銀 ▲5四馬 △4三銀 ▲6三馬(第4図)

単純に▲6四成銀と取って▲4四銀と打つ手が厳しかった。この手は平凡すぎて、塚田九段はおそらく警戒していなかったと思う。いわゆる「指されてみると厳しい手」という感じである。

これがあるなら、第3図の△8五桂は△1五角の一手だったと思う。角を動かせば、▲4四銀には△4二金引があるので、前述の攻めが厳しくない。この辺りは後手が完全に読み負けていたようだ。

後手はこの後△3三銀~△4三銀と固めたが、これでは苦しい。角が活用できなくなってしまい、完全に攻め手を失ってしまった。△3三銀では△3三角とぶつけるべきであっただろう。第4図は後手がかなり悪くなっている。

第4図

本局は中盤での人間の細かいミスをコンピュータが完璧に咎めたという内容だった。結果は引き分けに終わったものの、コンピュータがプロを超えたという可能性を示した一局なのではないか。それくらいこの日のPuella αは強かった。

われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る







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Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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