将棋上達法2・終盤力の強化
勝敗の行方を分けるのはなんといっても終盤である。序盤で多少作戦勝ちしても、終盤力がなければ、あっさり逆転されてしまう。終盤力の強化は欠かすことができないテーマである。
具体的に言うと、
1 囲い崩し
2 詰め将棋
この二つを学ぶことが大事である。
実戦でいきなり詰まそうとしても、相手玉がしっかり囲ってあると詰みに持ち込めない。だからまずは囲いを崩すことが大事なのである。そして囲いが崩れたら、相手玉を詰ますチャンスである。詰め将棋でトレーニングしておけば、実戦でもきっちり詰ますことができるだろう。
ここで具体例を見てみたい。

第1図は後手玉が美濃囲いに守られていて、すぐに詰ますことはできない。こういうときに、囲いの崩し方を知っておく必要がある。
第1図より ▲6二銀 △同金(第2図)
▲6二銀が急所の一手である。この手を知っていれば、美濃囲いを恐れることはない。逆に言うと、知っていなければなかなか美濃囲いを攻略できない。囲いの崩し方を勉強することは大事なのである。
囲い崩しを学ぶには「佐藤康光の実戦で使える囲いの急所」がおすすめ。他にもいろいろな本が出ているので、最低でもどれか1冊は買っておきたい。

さて、第2図は後手玉が弱体化しており、実は即詰みがある。初段程度あれば読み切れると思う。考えてみてほしい。

第2図より ▲7一銀 △9二玉 ▲9三香 △同玉 ▲8二銀打 △9二玉 ▲9一銀成 △9三玉 ▲8二銀不成 △同玉 ▲9二金(第3図)

手数で言うと11手詰めであったが、手順としては決して難しくない。9三に駒を捨てて8二から銀を打つのが寄せの基本である。実戦でも、このような手数は長いが簡単な詰みというのはよく生じる。詰め将棋でトレーニングをしておけば、確実に読み切ることができる。

攻め方をマスターすると、実は受けの力も強くなる。相手がどう攻めてくるかわかるようになるから、それを防ぐことが可能になるのだ。だから囲い崩しと詰め将棋を勉強して、とにかく攻めの力を向上させてほしい。それが総合的な終盤力の強化につながるのだ。
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具体的に言うと、
1 囲い崩し
2 詰め将棋
この二つを学ぶことが大事である。
実戦でいきなり詰まそうとしても、相手玉がしっかり囲ってあると詰みに持ち込めない。だからまずは囲いを崩すことが大事なのである。そして囲いが崩れたら、相手玉を詰ますチャンスである。詰め将棋でトレーニングしておけば、実戦でもきっちり詰ますことができるだろう。
ここで具体例を見てみたい。

第1図は後手玉が美濃囲いに守られていて、すぐに詰ますことはできない。こういうときに、囲いの崩し方を知っておく必要がある。
第1図より ▲6二銀 △同金(第2図)
▲6二銀が急所の一手である。この手を知っていれば、美濃囲いを恐れることはない。逆に言うと、知っていなければなかなか美濃囲いを攻略できない。囲いの崩し方を勉強することは大事なのである。
囲い崩しを学ぶには「佐藤康光の実戦で使える囲いの急所」がおすすめ。他にもいろいろな本が出ているので、最低でもどれか1冊は買っておきたい。
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さて、第2図は後手玉が弱体化しており、実は即詰みがある。初段程度あれば読み切れると思う。考えてみてほしい。

第2図より ▲7一銀 △9二玉 ▲9三香 △同玉 ▲8二銀打 △9二玉 ▲9一銀成 △9三玉 ▲8二銀不成 △同玉 ▲9二金(第3図)

手数で言うと11手詰めであったが、手順としては決して難しくない。9三に駒を捨てて8二から銀を打つのが寄せの基本である。実戦でも、このような手数は長いが簡単な詰みというのはよく生じる。詰め将棋でトレーニングをしておけば、確実に読み切ることができる。
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攻め方をマスターすると、実は受けの力も強くなる。相手がどう攻めてくるかわかるようになるから、それを防ぐことが可能になるのだ。だから囲い崩しと詰め将棋を勉強して、とにかく攻めの力を向上させてほしい。それが総合的な終盤力の強化につながるのだ。
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