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米長玉で勝つ

有名な手筋に米長玉というものがある。故・米長邦雄永世棋聖が編み出した手法で、終盤の勝負どころで8八の玉を9八に逃げ、手をかせぐというものである。私の実戦でこの米長玉が実現して勝った将棋があるので紹介したい。

第1図

第1図は4七のとを△5七とと寄せたところ。この手が次に△7九竜からの詰めろとなっている。いっぽう後手玉はまだ詰めろではない。先手は横に利く駒を持っていないのが痛い。普通に指せば一手負けの局面である。

だが、ここで起死回生の一手がある。みなさんももうお分かりでしょう。

第1図以下 ▲9八玉(第2図)

第2図

これで先手が勝ちになっている。後手が詰めろを続けるには△7九竜、▲同金、△同飛成と突っ込んでくるしかないが、先手に飛車を渡すため▲8二飛で詰まされてしまう。しかし他の手では詰めろがかからない。なお、第1図では▲9六歩などでも勝てるかもしれないが、▲9八玉のほうが明快である。

第2図以下、△9四歩、▲8二銀、△8四歩、▲7三成桂・・・と進んでなんとか勝つことができた。米長玉の効果は絶大である。

この局面は創作された次の一手のように見えるかもしれないが、実際の対局で本当に現れたものである。手筋というのは、実戦に現れることも多く、われわれの想像以上に力を発揮する。ぜひともマスターして、実戦で活用したいものである。




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Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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