オーストラリアドル

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


むりやり矢倉と嘘矢倉

先日のNHK杯決勝で羽生善治三冠がむりやり矢倉を用いた。これは非常に珍しく、プロの公式戦ではめったに出てこない。レアな戦法である。ただしアマチュアでは指す人も多く、それなりに勝てる戦法である。

また別の戦法として、嘘矢倉というのも存在する。名前の定義が曖昧なためよく混同される方もいるが、微妙に違う戦法なのである。


1 むりやり矢倉

プロでは田中寅彦九段がよく使っている。先後どちらでも使え、とにかく何がなんでも矢倉戦に持ち込もうという発想である。

よくあるパターンは第1図である。後手は横歩取りを目指しているのだが、先手がそれを拒否して5手目に角道を止め、ここから矢倉を目指す。

第1図


第1図以下、△8五歩に▲7七角と飛車先を角で受けておいて、この後矢倉に組み替えるのである。だいたい参考図のようになるが、後手の飛車先交換を阻止して、矢倉戦に持ち込めるのである。

参考図


組み替えるまで時間がかかるのが難点だが、横歩取りや相掛かりを指したくない人が矢倉戦に持ち込める、という点が大きい。特に大会などでは自分の土俵で戦いたいという意識が強くなる。よってアマチュアには愛用者が多いのである。


2 嘘矢倉

むりやり矢倉は何でもかんでも矢倉を目指すのに対し、嘘矢倉は「相手の出方によって戦い方を変える」という、高尚な戦法である。かつて、谷川浩司九段もよく用いていた。

具体的には第2図の後手番のような戦い方である。

第2図


第2図以下
▲4八銀なら△4二銀として相矢倉に。
▲2五歩なら△3三角から振り飛車に。

このように、相手の出方によって戦法を変えてしまうのである。

この形から矢倉になると、後手が飛車先不突き矢倉となる。これは通常形より後手が少し得している。このように、わずかな得を目指すのが、嘘矢倉の思想である。▲2五歩を決めてきた場合は飛車を振ることになるが、力戦好きの人なら向い飛車にしてみるのもいいだろう。


大雑把に説明したが、簡単にまとめると、むりやり矢倉は多少損してでも矢倉戦に持ち込むという、少し強引な戦法であり、嘘矢倉は序盤の駆け引きによって少し得しようという発想である。どちらも立派な戦法なので、ぜひ試してみてください。




関連記事


アクセスカウンター
プロフィール

gyan

Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

日本将棋連盟モバイル
最新記事
カテゴリ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
広告
おすすめ
人気記事ランキング
参加ランキング
ブログパーツ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。