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5筋位取りの対策

現在でもアマチュア間ではよく見かける、四間飛車に対する5筋位取り。これがなかなか手ごわいので、対策を紹介したい。

第1図

第1図は▲6九飛と引いたところ。この手がポイントで、6八のままだと△6五歩、▲同歩、△同桂と仕掛けられて困ってしまう。飛車を引いておけば▲5九角と引くことができる。

第1図より △6五歩 ▲同歩 △同銀 ▲5六銀!(第2図)

後手は△6五同桂は無理なので△同銀としてくるが、そこで▲5六銀と歩頭に出るのが妙手。奇抜な一手だが、この手によって先手が上手く捌くことができる。

第2図

第2図より △5六同歩 ▲2二角成 △同玉 ▲5五角 △3三銀 ▲7三角成 △9二飛 ▲6五飛(第3図)

第2図で後手が△6六歩と抑えてきたら▲4五銀と出て、△7六銀に強く▲6六飛、△7七銀成、▲6一飛成と踏み込んで先手よし。このあたりの踏み込む感覚は覚えておきたい。

後手は△5六同歩と取るが、角交換から▲5五角が炸裂する。以下▲6五飛と捌いた第3図は振り飛車が大優勢だろう。

第3図

5筋位取りは優れた戦法だが、対策を知っていれば決して怖くはない。実戦で指されたら、自信を持って迎え撃っていただきたい。

相矢倉 銀損定跡

相矢倉で91手組定跡と並んでプロ間で指されているのが銀損定跡と呼ばれるもの。これは中盤早々に先手が銀損してしまう定跡である。一見不利なようだが、上手く攻めをつなげられれば有望である。

第1図

代表例として2012年の王座戦第4局の指し直し局を見ていきたい。第1図は桂交換から後手が△5三桂と銀取りに打ったところ。

第1図より ▲3四銀 △同金 ▲5五歩 △4四金 ▲3五歩 △5五金 ▲3四歩(第2図)

▲3四銀と捨てるのが銀損定跡の始まり。この手で▲4六歩とつなぐような手もあるが、勢いがない。それよりも銀を捨てて一気に攻めようというのが銀損定跡の趣旨であり、相矢倉らしい攻め方と言える。

銀を捨てた後、一回▲5五歩と角道を止めるのが大きい。事前に6六銀型にしておくこともポイントである。

そして3筋の歩を伸ばしていって第2図。この3四歩の拠点は大きい。後手玉のコビンを攻めた急所の一手となっている。

第2図

第2図より △4三銀打 ▲1五歩 △同歩 ▲1四歩 △3七歩 ▲2八歩 △3四銀 ▲3五歩 △同銀左 ▲1五香(第3図)

手順が長くなってしまったが、▲1五歩から端を攻めるのが急所。将来▲2五桂と打ったときに端と3筋の両方に利いてくるため非常に効果的となる。

後手はなんとか△3四銀と歩を払って頑張るが、▲1五香と走った第3図は先手が好調である。

第3図

第3図以下は△1二歩、▲1八飛、△2四銀、▲2五桂と進行した。徹底的に端攻めを見せて、先手がじゅうぶんな展開と言える。

銀損定跡は先に駒損する代わりに先手が一方的に攻め続ける展開となる。攻め好きな人にはぜひおすすめしたい。攻める際には端攻めをうまく絡めるのがポイントになってくるようだ。

矢倉の急所―4六銀・3七桂型 (最強将棋21)



相矢倉91手定跡

相矢倉の定跡の1つに91手組というものがある。さすがにアマチュアで指す人はほとんどいないだろうが、プロの激しい研究合戦の中から生まれた定跡である。

第1図

第1図は2012年のA級順位戦、屋敷伸之九段-渡辺明竜王の91手目の局面。この将棋を例として紹介したい。第1図の局面こそがまさに91手定跡と呼ばれ、課題となっている局面である。

第1図より △4三金 ▲4一竜 △4二歩 ▲3四歩 △1四歩 ▲1一銀 △1三玉(第2図)

△4三金は玉の逃げ道を作った手だが、▲4一竜~▲3四歩と網を絞っていく。後手は△1四歩と今度はこちらに逃げ道を開けて頑張るが、第2図で先手に決め手があった。

第2図

第2図より ▲3六桂 △同成銀 ▲2五歩(第3図)

桂を捨ててから▲2五歩がぴったりで後手玉は捕まっている。以下数手で先手の勝ちとなった。

第3図

この将棋の総手数は119手であった。91手目の局面が研究課題となっており、おそらく屋敷九段は101手目の▲2五歩まで研究済みだったはずである。100手以上研究通りに進み、そしてその後わずか18手で勝敗が決してしまった。現代将棋の恐ろしさを表す一例である。

このような研究合戦を面白くないという人もいる。確かにそういう面は否定できない。だが彼らは決して楽して戦っている訳ではない。日々命懸けで研究に励んでおり、その結果としてこのような現象が起きているのである。棋士たちの将棋にかける思いを感じ取れれば、見方も変わってくるのではないだろうか。

木村の矢倉 3七銀戦法最新編



横歩取り8五飛戦法・9六角の変化は

後手番で横歩取り8五飛戦法を指すときに避けて通れないのがこの▲9六角と打ってくる筋。これが成立すると後手としては困ってしまうのだが。

第1図

第1図より △6五飛 ▲6六歩 △6四飛 ▲6五歩 △8四飛 ▲6三角成 △5二金(第2図)

後手は一旦△6五飛と回って、先手に▲6六歩~▲6五歩と突かせる。先手陣に隙を作る狙いだ。そして▲8四飛が桂にヒモをつけてこの一手。先手の▲6三角成に対し△5二金(第2図)もこの一手。ここがポイントの局面。

第2図

第2図より その1 ▲3六馬 △6六歩 ▲5八金 △4四角 ▲8八銀 △6七歩成 ▲同金右 △2六角 ▲同馬 △2八歩(第3図)

▲3六馬は先手の飛車にヒモをつけた手だが、悪手。後手は単に△4四角ではなく、先に△6六歩と垂らすのが妙手。後に△6七歩成と成り捨てることで先手陣が大幅に弱体化している。

最後の△2八歩が決め手で、取れば△3八飛の両取りがかかる。この順は後手が必勝となる。

第3図

第2図より その2 ▲9六馬 △4四角 ▲2四飛 △7七角成 ▲同金 △2四飛 ▲2八歩 △4二金左(第4図)

先手としては▲9六馬のほうが勝りそう。△4四角に対しては▲2四飛と綱渡りで受ける。後手は△7七角成から飛車を素抜くが、▲2八歩としておいて先手も崩れない。ただ、最後の△4二金左が冷静な受けで、第4図も厳密には後手がよさそう。

第4図

結論としては▲9六角の変化は後手がやや指しやすいということになる。なのでプロ間では現在は指されていない。ただ、思ったよりも大変な変化も多く、一度採用してみるのも面白いかもしれない。

マイナビ将棋BOOKS 横歩取り必勝ガイド







横歩取りの定跡の注意点

横歩取りは序盤から激しい展開になりやすいため、駒組に最新の注意を払わなくてはならない。そこで横歩取りの定跡の注意点を一つ紹介したい。

第1図は後手が△6二銀と上がったところ。なんでもないようだが、この手は危険だった。先手からの厳しい攻めがある。

第1図

第1図より ▲3三角成 △同桂 ▲2一角(第2図)

単純に角交換から▲2一角の打ち込みが厳しい。なお第1図の△6二銀のところで△4一玉としていれば金にヒモがついているため、この攻めはなかった。あるいは△5二玉としていた場合でも4三の地点を守っているため、▲2一角に△3一金と引く手が生じる。

本譜の5一玉型だと、△3一金には▲4三角成と馬を作られてしまう。結局△6二銀の一手が中途半端になっており、危険だった。

第2図

第2図より △4二玉 ▲3二角成 △同玉 ▲4二金 △2一玉 ▲2三歩 △3一銀 ▲同金 △同玉 ▲2二歩成(第3図)

第2図で△2五歩のような手では▲3二角成が詰めろになってしまう。△4二玉くらいしか受けがないが、角切りから▲4二金の送りの手筋が厳しい。△2一玉と頑張っても持ち駒の一歩を活かした▲2三歩が決め手。と金を作った第3図は先手が必勝形である。

第3図

戻って第1図の△6二銀では△4一玉、または△5二玉が定跡になっている。横歩取りはちょっとの違いであっという間に負けてしまう難しい戦型だけに、定跡の細かいところまできちんと覚えておきたい。

最新の8五飛戦法 (プロ最前線シリーズ)







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プロフィール

gyan

Author:gyan
30代の男です。棋歴は20年位で、アマ二段の免状をいただいております。居飛車党で横歩取りが得意。羽生善治先生の大ファンです。

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